A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2006年06月22日(木) surf’s up 2004

素晴らしいを読み終えて数日が経ち、再び“surf’s up”製作過程のくだりを読み直す。
たまらず、1971年版と2004年版を続けて聴く。
僕の評価が見事に入れ替わった。
カール・ウィルソンの少年のように透き通った声で、あのメロディが僕の脳に
インプットされていたおよそ25年間の何百回という感動が
美声とは程遠い現在のブライアン・ウィルソンの声によって
一気に上書きされた瞬間である。
このようなマジカルな出来事は数年に一回あればいい方だ。
僕にとって“surf’ up”とは、特別すぎる作品だ。
特別すぎる作品であるがゆえに、2004年のブライアンの声を認めたくなかったのだが
今、初めて、彼の声の意味が理解できた。
それをここで説明することはできない。
知識は音楽を聴いていくうえで
決して邪魔にならない、とは萩原健太の言葉。そのとおり。


響 一朗

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