A Thousand Blessings
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2006年04月24日(月) |
コリン・ブランストーン「一年間」 |
職場のアジカン・マニア、K島君に「僕もアジカン大好きなんですよ〜」 とカミングアウト。 「墨田さんは、洋楽一辺倒だと思ってましたよ。日本ものも聴くんですね」と。 聴くも聴かねーも。聴きまくってるぜい。と。 「墨田さん、ジャズ好きですよね?僕、ジャズ、3枚だけ持ってるんですよ。」 「ほほー、で、その3枚とは何ですかぁ?」 「ローランド・カークと渋さ知らズとフェダインです」 しばし、絶句。 3枚しか持っていないジャズがよりによってこのメンツとは。 こ、こいつ・・・ただものではない。 甘く見てたぞ。 掘り出し始めたら、ウッホウッホ出てくる。 遠藤賢司、アルタード・ステーツ、羅針盤、山本精一、ミスチル(大好きだそうで!!) くるり、オザケン(!!)、ナンバーガール、ザゼンボーイズ、 フリッパーズ・ギター、コーネリアス、中村一義、三上寛。 み、見事に耳の思想に一貫性がある。ブレがない。わかってらっしゃる。 半年間もこんな青年と一緒に仕事をしていたとは。 レコード(CDマニア)のお約束「無人島に持っていく一枚」はなあに?ときく。 「そんなの選べないっす」即答。 で、ですよね・・。参りました。。。
と言いつつ、僕は3枚持っていくが(笑) 「ビーチボーイズ/ペットサウンズ」「ブライアン・ウィルソン/スマイル」 「コリン・ブランストーン/一年間」の3枚。 さてコリン・ブランストーンの音楽美の極致とも いえる超名盤「一年間」の2006年リマスター盤が遂に発売された。 CBSのDSDリマスタリングには過去何度も驚かされてきたが 今回も例外ではない。 すごいことになっているぞ。マジだぞ。 彼のボーカルがここまで生々しく聴こえたことは 過去一度もなく、そういう聴こえ方の発想すら 僕にはなかった。だから驚きなのだ。 もちろん楽器の音も素晴らしい。特にストリングス。 当時の副調整室ではこんな音が鳴っていたのか。何という豊潤な音色! 愛情あふれるマスタリング・エンジニアは過去の自身の作品を すべてリマスターしたくなるだろうな。 そういう作業が日本の音楽シーンでは、意外に軽んじられていると思うのだが。 もちろんデジタル・リマスター盤はいくつも発売されているが ただ音が綺麗になったとか、再生レベルが高くなったとか そういうものが多いように思う。 もっとアーチスティックな部分で、つまり音楽的な部分で 音の再構築をしてくれるとよいのだが。 おそらく時間と金がかかるのだろう。日本では、そういうものには 金をかけないからな。だから、駄目なんだ。
明日製作する編集CD-Rに収録するが 音楽を生涯の友とする耳の達人を目指す人たちは 全員購入せねばならない、と思うぞ。
響 一朗
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