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2006年03月08日(水) 編集CD-R 【 Disney Girls】 そして、オザケンの新譜の疑問

編集CD-R 
sumita’s selection 2006.3.8



【 Disney Girls 】


1 アート・ガーファンクル/ディズニー・ガールズ (1975)
2 パイロット/ジャニュアリー (1974)
3 ペトゥラ・クラーク/ダウンタウン (1965)
4 ペトゥラ・クラーク/コール・ミー (1965)
5 ブライアン・フェリー/ディス・イズ・トゥモロウ (1977)
6 パーヴァリ・ユンパネン(pf)/ブーレーズ、ピアノソナタ第1番 第1楽章 (2005録音)
7 ベス・オートン/ワームス (2006)
8 ヘンリー・マンシーニ/ムーン・リヴァー (1961)
9 ヘンリー・マンシーニ/酒とバラの日々 (1962)
10 ヘンリー・マンシーニ/いつも二人で (1967)
11 ヘンリー・マンシーニ/刑事コロンボのテーマ (1971)
12 パーヴァリ・ユンパネン(pf)/ブーレーズ、ピアノソナタ第1番 第2楽章 (2005録音)
13 801/TNK (1976Live)
14 パイロット/カナダ (1976)
15 ブレッド/二人の架け橋 (1970)
16 ブレッド/イフ (1971)
17 ブレッド/愛の別れ道 (1972)
18 ブレッド/ダイアリー (1972)
19 パイロット/ジャスト・ア・スマイル (1974)
20 ビーチボーイズ/ディズニー・ガールズ (1971)
21 パーシー・フェイス・オーケストラ/夏の日の恋 


素晴らすぃ〜!!!いつも自分のCD-Rには感動するが
今回のは特に感動的。ま、個人的にだが。
説明するまでもないが、テーマは「メロディ」。それも極上の美メロ。
胸がキュンとして。あの日、代々木の歩道橋の上で美奈子ちゃんと見た夕焼け。
渋谷公会堂の帰り道に立ち寄ったロック喫茶。高校の文化祭前夜、貸しスタジオ
から借りてきたギターアンプを教室にセッティングし終えたあとのワクワク感。
それなのに喧嘩をして結局僕は演奏に参加しなかった、あの挫折感。
なんだか、楽しかったんだなぁ・・・。
今回のCD-Rは朝の通勤時には聴けないな。
いつもと反対方向の電車に乗ってしまいそうで。
ま、それも悪くないけど。やっぱ、悪いか。


以下は、ひとくちメモで。

1 オリジナルはビーチ・ボーイズ。ブルース・ジョンストンの曲。
  ガーファンクルの2ndアルバムから。
2 英ロック界の徒花・パイロットの名曲中の名曲。最近ちょっと話題になっている。
3 グレン・グールドが1番好きだったポップスシンガー。意外でしょ?
4 でもって、英国のバート・バカラック、トニー・ハッチの作・編曲は
  見事としか言いようが無い。
5 間奏の極上のギターソロは、そう!クリス・スペディング!
  アルバム「あなたの心に」から。
6 フィンランドの若手ピアニスト。ブーレーズの旋律の良さが堪能できる。
7 ベスの最新アルバムから。ジム・オルークがベースとプロデュースで参加。
  ポール・マッカートニーへのリスペクトでしょ?この曲。
8〜11 大好きな映画音楽作曲家マンシーニの集大成的作品は
  たぶんコロンボでしょー。主メロも管も弦も爽快感に溢れている。
12 で、ブーレーズのピアノソナタはちっとも難解ではないから良い。
  響きの美しさも特筆すべき。
13 トモロー・ネヴァー・ノウズのこと。ベースのビル・マコーミック出力全開。
14 クィーンでお馴染みのロイ・トーマス・ベイカーがプロデュース。
  コーラスがクィーンになっているぞ。でも徒花。
15〜18 ああ・・ブレッドのメロディってどうしてこんなに切ないの・・。
  いろんなことを思い出してしまうぞ・・・。(涙) 
  デヴィッド・ゲイツは天才だったのね。
19 ボーナストラック!パイロットと(「甘美のハードロッカー」の方の
  ミスター・ビッグの再評価を!
20 このくぐもった音は偶然の産物なんだろうが。雰囲気がある。
  アルバム「サーフス・アップ」から。
21 かつて深夜放送のエンディングテーマだった。思い出せない・・・。
  誰か教えてくれ。
  誰の深夜放送だったっけ?メールください!たしかTBSラジオだった気が。
  1959年の映画「避暑地の出来事」の主題曲。

しっかし、マジ、いいぞ。このCD-R!!何度も聴きたくなるー。


・’゜☆。.:*:・’゜★゜


さて、最後に。
オザケンのニューアルバム「毎日の環境学」を購入。早速鑑賞。
わからん・・・。まじでわからん。
今、何故、これ、なの?かが。
オザケンが叩くドラムスの音が耳障り。やろうとしていることは確実に3年は
遅れている。隠遁生活の間、時計は止まっていたのか。
でもそれでもあの声があのメロに乗って聴こえれば満足なのだがねー。今回はインストのみ。
保守的なのは僕の方ではなくて、オザケン自身だと思うよ。坂本龍一的保守系左派。
まあ。急に良くなることがあるから断言はしちゃいけないのだろうが、
とりあえず今は、つまんなーい。がっかりー。





で、ここからは明けて8日の10時に書いている。
   ↓

もういちどオザケンの新作を通して聴いてみた。
結論は、やはり昨日と同じ。というより、確信しはじめている。

駄作でしょ。

音楽をやる理由が、今のオザケンにはないのではないか。
醒めた視線といえば聞こえがいいが、
実は製作態度そのものが醒めている気がする。
彼は彼の全過去を否定するものを、何でもいいから
世に発表したかった。ファンの期待に迎合するものだけは
出したくなかった。ファンの期待を裏切ることで
新しい小沢健二に生まれ変わろうとしていた。
その次の『ライフ』を求めるファンにうんざりしていた。
「つまらない」「駄作」「才能が枯れた」「古臭い」
「歌えないのでは?」「曲がかけないのでは?」
「音楽なんて好きじゃないんだろう」「3000円は高い!」
こういった声を、実は期待していたのではないか。
賛否両論の否が過半数を超えたとき、彼の確信も証明されるのだろう。
つまりだ。彼は、ものすごく「インテリ」なんだとおもう。
「インテリ」の振子のふり幅は、時に常識外に大きかったりする。

まあ、彼がインテリでも、音楽が好きじゃなくても
音楽が大好きでも、醒めていても燃えていても、
なんでもいいのだが、
やはり、すべて、音楽的才能があってこそという気がする。
今の彼に、それがあるのだろうか?

なんだか、批判はしたくないアーチストのひとりなんだが。
これを聴いて「ありがとう」は言いたくないし、とても、言えないな。



※ そうそう、、もちろん、レコーディング・メンバーの面子や
  「やろうとしている音楽」の種類は“完璧に”理解した上での
  僕の発言ですからね。


響 一朗

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