A Thousand Blessings
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2005年10月15日(土) |
上原ひろみって、こんなピアニストだったの? |
テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」で上原ひろみを見ました。 “驚異の速弾き!”って紹介されてました。速弾きとはいかにも表現が古臭いです(笑) 言うまでもないことですが、速く弾けるピアニストは世界中にいくらでもいます。 重要なのは、音楽的であるかという点。それのみ。 “リターン・オブ・カンフー・ワールド・チャンピォン”1曲だけ聴きましたが 正直な感想を言うと、ありきたりで無個性なプレイにオジサンはちょいとびっくり。 僕は別にけなしたがりでもないし、自分の好みで判断している訳でもないのです。 上原ひろみをピアニストとしての側面と作曲家としての側面、その両方から 評価すると、“たとえ1曲しか聴いていなくても”、彼女の目指すものは分かります。 数多いるギター速弾きヘビメタ少年のそれとあまり変わりませんね。 手癖で構築される旨みの無い音楽。旨みが無くては食べる意味がありません。 スローなナンバーも聴かずに1曲で判断するなよ、と言われるかもしれませんが 実は、1曲で判断できちゃうんですよ。できないのはあなたの責任。 リズム音痴のドラマーも致命的でしたね。ちょっとひどいなー。あれはいかんぞ。 あえてジャズという言葉を使わせてもらえば、上原ひろみをありがたがるのは 本当に刺激的なジャズを聴いたことがない人ですよね。もちろんそれはそれで結構。 リスナーは批判されてはいけません。批判されるべきは、彼女を過大に評価する、 評論でメシを食っている連中のほうです。 いや、実は上原ひろみにはちょっと期待してたんですけどね。どんな演奏をする女性 なのかな?って。世の中期待通りには行かないものです。 しっかし、日本はこんなのしか出て来ないんですかね? 彼女はこのままいくと、チック・コリア的な便利屋になりそう。 もしかしたら、チック・コリアのファンなのかな? だとしたら目指す方向にブレはないってことかー。フムフム。 まあ、せいぜい頑張ってください。応援はしませんが。
数日前の日本テレビの「笑ってこらえて」で高校吹奏楽全国大会への道(だったかな?) スペシャルを見ました。オーボエを吹くかわいらしい女子高生の映像に刺激されて 今日、吹奏楽のCDを一枚中古で買って来ました。 「佐渡裕&シエナ・ウィンド・オーケストラ/ブラスの祭典2」というタイトル。 うおおお、年末の第九で有名な暑苦しいスポコン野郎の佐渡裕が指揮してるー。 このおっさん、嫌いっす。ほんと、バーンスタインの弟子だけあって、 スタンドプレイは師匠そっくり。以前テレビで見たドキュメンタリーで、 うわー、この人は俺駄目だ〜って思ったもん(笑) さて、中古で1300円。ジャケットを見ると、いつものあの顔。ヤバイ度90%です。 ケースを開けるとご丁寧にも裏側にもあの顔。僕のことを指差してます(笑) 「おい!そこのお前!いつまで失業してるんだ!働け!」ってな感じで。 うざいっす。ヤバイ度120%(笑) で、肝心の音のほうですが、実のところ僕にはブラバンの聴き方がわかりません。 管楽器の音を弦楽器の音に置き換えて想像しながら聴くのは邪道なの? 純粋に管の音だけ楽しむなら、ウィーンフィルやベルリンフィルを聴いた方が なんぼか感動できると思うし。やっぱり、日本人のレベルも向上したね!って 思いながら聴くべきなのかしら?レベルはとんでもなく上がったとは思うけど、 さっきの上原ひろみじゃないが音に旨みが足りないと思いますね。 ピッチも正確、アンサンブルは鉄壁、佐渡裕譲りの暑苦しい感情の起伏も 表現されてるし、実際にレスピーギの「ローマの祭り」なんかは一瞬シカゴ響か? と思ったし。(これは破格の誉め言葉です) 最後に収録された有名な“ロンドンデリーの歌”(ダニーボーイ)のホルン合奏には ときめいたりしたけど、全体にちょっと音数の多いアレンジがうるさく感じられました。 キースの新作DVDに収録されたヴァージョンと聴き比べることをお薦めします。 ミリタリー・バンドスタイルのブラスアレンジがいかに古臭く、閃きに乏しいかがすぐに分かりますよ。 でもですねー、実は残念なことにキースのヴァージョンは 一部の心無い観客によって大きな傷を負わされているんですよ。■ あー、1300円、、損した。ユニオンに売りに言っても、多分買い取り価格は400円 ってとこでしょうな。1943年のデューク・エリントン楽団でも聴こう〜っと♪
響 一朗
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