A Thousand Blessings
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2005年09月30日(金) 耳の筋肉

友人だからって贔屓するわけじゃないけど、

『音楽の感じ方は個々人の自由であり趣味嗜好にすぎなでいでしょ、って、あんた。
東大模試現代国語の解答を採点してたわたしに言うわけ?
浅さ、て、あるんです。』

こういう発言に激しく共感しちゃう訳よね。
まあ、東大模試云々はどーでもいいけど(笑)、『浅さ、て、あるんです』の部分。
どれだけ自分に音楽の知識があるとか、どれだけCDやレコードを持っているとか、
そういう量的なことは実はさほど意味は無くて、、
一番重要なのは、自分自身がどこまで深く関わっているかという質的な部分であって、
さらに他者の音楽への関わりの深さを見抜ける目を持っているかどうか、
ということでね。
深く関わるという事は、「肝心な部分」を聞き逃さない
ってこと。それだけ。実に簡単で解かりやすいでしょ。

「肝心な部分」というのは、つまりその作品なり演奏なりを独り立ちさせている部分という意味なんだよね。
それは、趣味とか嗜好といった聴き手の生理に依存した接し方では絶対に見つけられない
奥の奥に潜んでいたりする。
どんな音楽作品にも肝心な部分(ミソとクソの違いはあっても)はあって、
それを瞬時に見つけ出せる能力は、たゆまぬ批評精神によって筋肉のように
鍛えられていくものでね。
批評精神が欠如して、与えられるものの味が甘いとか辛いとかいう次元で
選び分けている限り、音楽の奥深さに触れるチャンスは一生無いよね。


ということで、初めて一ヶ月間、日記を書きつづけたぞ〜!
僕にしては上出来。


響 一朗

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