A Thousand Blessings
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2005年09月21日(水) 僕らの音

ミスチルは「四次元」を発売する必要があったのかしら?
“よーいどん”のシングルを出すという手もあったのでは?
残りの3曲は、こうして今回のアルバム『アイ・ラブ・ユー』に
この曲順で収まるとなんかこう、すごく気持ちがいい。

バンドとしての音圧は過去最高。
レコーディング技術ではなくて、修練の結果。

apbankでの活動が桜井の音楽家としての方向性を限定してしまう、
とまでは言わないが、少なくとも僕は自分のエゴとエロとして、
「もう一人の」桜井の方がより魅力的に思える。
それは桜井の詞にも強烈なエゴとエロを感じているからで。
どんなことをしてでも、やりたい時はやる、という意識。
apbankに関する発言とのギャップに戸惑ってしまうのだ。実は。
悪役の素顔は善人、みたいなオチに喜びを見出す連中にはおかまいなしに。
ミスチルの桜井から、再び、桜井のミスチルへ。
たとえば1曲目の「ありきたり」な終わり方(ジョン・レノンが書いた
“アイ・ウォント・ユー”に見られるパターン)にツッコミを入れるのが
簡単に出来そうで出来ない感覚。そういう部分で聴いてもつまらんだろう?
と自問自答したりする。

既視感云々は分かるけど、それよりも僕は必殺の“僕らの音”の「旋律」に
いかれちまってるし。

さて。このアルバムが“sign”とその周りを廻る惑星群で構成されていることに
お気づきだろうか?あなたがどの星で暮らそうと、自由なんですよ。


響 一朗

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