A Thousand Blessings
2004年1月〜最新|ひとつ前に戻る|ひとつ先に進む
ミスチルは「四次元」を発売する必要があったのかしら? “よーいどん”のシングルを出すという手もあったのでは? 残りの3曲は、こうして今回のアルバム『アイ・ラブ・ユー』に この曲順で収まるとなんかこう、すごく気持ちがいい。
バンドとしての音圧は過去最高。 レコーディング技術ではなくて、修練の結果。
apbankでの活動が桜井の音楽家としての方向性を限定してしまう、 とまでは言わないが、少なくとも僕は自分のエゴとエロとして、 「もう一人の」桜井の方がより魅力的に思える。 それは桜井の詞にも強烈なエゴとエロを感じているからで。 どんなことをしてでも、やりたい時はやる、という意識。 apbankに関する発言とのギャップに戸惑ってしまうのだ。実は。 悪役の素顔は善人、みたいなオチに喜びを見出す連中にはおかまいなしに。 ミスチルの桜井から、再び、桜井のミスチルへ。 たとえば1曲目の「ありきたり」な終わり方(ジョン・レノンが書いた “アイ・ウォント・ユー”に見られるパターン)にツッコミを入れるのが 簡単に出来そうで出来ない感覚。そういう部分で聴いてもつまらんだろう? と自問自答したりする。
既視感云々は分かるけど、それよりも僕は必殺の“僕らの音”の「旋律」に いかれちまってるし。
さて。このアルバムが“sign”とその周りを廻る惑星群で構成されていることに お気づきだろうか?あなたがどの星で暮らそうと、自由なんですよ。
響 一朗
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