A Thousand Blessings
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2005年09月04日(日) apbankのメッセージボード

とは言っても選挙には行く、つもり。
選挙区は共産党、比例区は社民党でいく。

社民党の公約〜憲法改正(改悪)国民投票法案に反対
         〜イラクから自衛隊を早期撤退させる
         〜すべての戦没者のための国立の無宗教追悼施設を作る

共産党の公約〜日本を戦争をする国にしないために憲法を守り抜く
         〜過去の侵略戦争と植民地支配を正当化する動きを許さない



・’゜☆。.:*:・’゜★゜



apbankのメッセージボードから、ほんの一部を抜粋


坂本龍一  『戦争は最大のテロリズムだと思います』
これは非常に曖昧な表現。
正しくは『侵略は最大のテロリズムだと思います』なのでは?

GAKU−MC『結局、平和を願う事くらいしか出来ないんです』
平和ボケの典型。救いようがないお気楽主義者。

桜井和寿『アメリカは9.11で多くの被害者を出した国ではあるけれど
それ以上に多くの加害をイラクに与えている』
はて?単純に被害者の人数比較なの?
というか、桜井君、言葉足らずだよ。
イラクへの加害が貿易センターの被害よりも小さければ許されることなのか?
問題は人数ではなくて、何故イラクなのか?ってことでしょ。
アメリカの加害に対する報復としての9.11という視点に立って
考えることから始めるのが常識だと思うのだが、、、
そのへんが全部抜け落ちている。意識的か無意識か知らないけど。
あるいは、9.11の加害者がアメリカ自身という説さえあるのに。
単純に「被害者を出した国」という表現が言葉を巧みに操る
桜井君にしては、稚拙。
正しくは
『アメリカは9.11で多くの被害者を出させた国であり、
さらにイラク侵略で多くの罪の無いイラク人を殺害した』

小林武史『今回のメッセージはたとえば自衛隊即時撤退を直接的に
呼びかけるものではないし、具体的な政策を示唆するつもりでもない』
これが決定的に駄目な点。駄目というより、ある意味ずるさだと思う。
安全な場所から安全なメッセージを送りつづけることで
得られるものは巨悪によって検閲された物ばかりだ。
というより、これはすでにメッセージではないな。

窪塚洋介『アメリカの人、イスラムの人、日本の人、色んな人がいて色んな
ことがある。いいこともわるいこともぜんぶガイダンスにして、
地球のみんなでより良い今へ』
現実が全く見えていないデクノボーの呟きでしょ。しかし、こういう砂糖菓子の
ような大甘で雰囲気だけの言葉は若者を騙すのに一番有効かもしれない。
さあ!手を繋いで歌おう!


実は、apbankのメッセージボードは初めて見た。
これほどひどいものとは思わなかった。
彼らは何を見ているのか?
ピンポイントの個人攻撃でしか打開できない局面はあるわけで。
たとえば小泉やブッシュ親子やブレアのようなけだものを
名指しで攻撃しないのは、つまりできないということなんだね。
圧力のかからない方法を選ぶ気持ちも分からないではないが。
ならば、最初からやるべきではないと思う。
環境問題にしても、名指しで環境破壊企業を告発するくらいの
勇気がなければただのミュージシャンのおままごととして
受け取られても仕方がない。
僕は正直、がっかりしている。桜井や小林の音楽を聞く
僕の耳にも確実に影響を及ぼしているぞ。
芸能一般に関して、僕には「公的・私的発言」と「作品」を切り離して考える
度量はない。



・’゜☆。.:*:・’゜★゜

junku堂で菊池成孔の「東京大学のアルバート・アイラー」を
30分間、座り読みする。
やはり思ったとおり。気に入らない部分が多い。
彼の知識や分析力に、なるほどね、とは思いながらも
不思議なことにこころが動かされる事は一度もなかった。
何故?
僕とは根本から、音楽の聴き方も音楽との距離の取りかたも
音楽に接する態度も違うんだろうなー。
上手い表現ではないが、僕は「自分が理解できたものが音楽の“全て”ではない」
という謙虚さを持って音楽と付き合っていきたいし、
当然のことだが、音楽を一切差別しない。
さらに言えば、脳ではなく体(場合によっては下半身)で
音楽を受けとめたい。

まあ、彼はスノッブではないが、いないと困る人間ではないわな。


・’゜☆。.:*:・’゜★゜



追加しとこか。



「踊りを通して一つになれるなんて、素敵ですね!」と
ゲストの女性タレント。
高知のよさこい祭りの映像(NHKテレビ)を見ながら書いている。
現在、4日の午前3時。
単純な疑問、よさこい祭りっていつからこんなに西洋風になったの?
いや、成り立ちを全然知らないから。
全く知識のない僕には実に不思議な光景に見えた。
EW&Fの“ブギー・ワンダーランド”に合わせて踊るのは
単なる西洋踊り。しかも、相当に下手。
アナウンサーは現代的な踊りと形容し、ゲストタレントは
とにかく楽しい!を連発する。
ここはディスコではない。高知の公道なのだ。
観光客が嬉しそうに声援を贈る。みんな盛り上がっているのだ。バカか?
あからさまにありものの西洋音楽でなくても、
たとえば民謡にしてもおかしなエイトビートにアレンジされている。
2拍4拍の民謡。僕らが子供の頃親しんだ盆踊りなどは
たとえひとりひとりが揃っていなくても、
独特の風情が実に心地よい夏の夜を演出していた。
しかし、高知のよさこい祭りにあるのは、西洋ダンスを物真似しただけの
植民地・属国根性丸出しのオリジナリティーゼロの見世物なのだ。
西洋踊りをする場所はどこにでもあるのだから
せめて街をあげての祭りくらい日本の伝統に即したものであっても
バチは当たらないと思うのだが。
実際に観客の中には高齢の人もたくさんいるわけだし、
そういう人たちに楽しみを提供するという精神が欠けらでも
あってもいいと思う。
まるで、この世は若者天国とばかりに、傍若無人に振舞う姿は
日本の伝統破壊云々以前に、優しくない。
こんなの日本の祭りじゃないよ。もう見ない。
腹が立ったので、寝る。


響 一朗

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