A Thousand Blessings
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2005年06月21日(火) |
ブライアン・ウィルソンのDVD「SMILE」 |
ブライアン・ウィルソンが「SMILE」という作品に詰め込んだ 情報量の多さがどれほどのものであったか、 今日発売されたDVD「SMILE」を観て思い知った。音だけで全てを 理解していたと思い込んでいた己を恥じる。 ステージにはブライアンを入れて19人のミュージシャンが並ぶ。 その中の誰一人として、不必要なことはしていないという 驚くべき事実。しかも全員が作り出すアンサンブルは完璧。 ただの一箇所のほつれもない。コーラスに至っては、もはや驚嘆するしかない。 こんな音楽を、1960年代の半ばに発想し完成の寸前までいっていたなんて。 当時、ブライアン23歳、ヴァン・ダイク・パークス22歳!! 何という早熟! 個人的にはオリジナルの録音で(つまり「ペットサウンズ」と 同じミュージシャンの音で)聴きたかったという思いはすてきれないが、 それでも、ここまできらびやかで、晴れやかで、 しかも内省的な部分もしっかり表現できているのなら 無い物ねだりをするのは潔くないかもしれない。 ブライアンは、僕が知る限り、過去最高の笑顔を見せてくれる。 そして、歌唱力は確実に増してきている。声に張りがあるのだ。 “英雄と悪漢”のイントロ、ドラムスの一撃で涙腺が・・・・。
「『スマイル』の夢が実現した」 by ブライアン・ウィルソン
そういうことだったんだろうね・・・。
スタジオ盤よりも はるかにマジックを感じさせるこのライブ版を 僕は躊躇なく推す。
デヴィッド・リーフ製作のブライアン・ウィルソン・ストーリー 『ビューティフル・ドリーマー』 (「スマイル」完成までの37年間(!)を振り返る ドキュメント。ロンドンでの初演、楽屋を訪れた ポール・マッカートニーにブライアンは「今日のコンサートは 君に捧げるよ」と語りかける。感動的なフィナーレのあと 辺りもはばからずひとり涙を流すヴァン・ダイク・パークス。 立ち上がり、まるで子供のように興奮するポール。) スマイル初演のハイライト、ヴァン・ダイク・パークス他による ブライアンへのインタビュー!、キャロル・ケイとのセッション、 「スマイル」レコーディング風景(20分間のドキュメントは 近年稀にみるお宝映像!ミュージシャンに対するブライアンの 的確な指示etc)、そして、、言うまでもなく『スマイル・コンサート』。。 トータル収録時間4時間、最高画質・最高音質の超豪華DVD!! まさにワオ〜!!だね!
ロンドン初演終了直後、ステージ上のヴァン・ダイク・パークスと ブライアン・ウィルソン
そして・・・・一生もんのポスターがついている!!!ラミしなくちゃ!
↑ 付録のポスター
ロンドン初演レポート。詳しくは→萩原健太氏のHP
響 一朗
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