A Thousand Blessings
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2005年06月08日(水) フィルモアライブ。細野晴臣。エリア・コード615。ピーター・フランプトン

招待券で林家正蔵襲名披露公演を見てきたロッカー74(ひとつ年をとった)
が吐き捨てるように言う、「ひどいもんだね」。
「海老名香葉子の政治力かね?こぶ平クラスが正蔵を継ぐとは・・」
海老名香葉子に政治力があるかどうか、僕は知らないが
こぶ平クラスを林家正蔵にしてしまったのは、やはり相当恥かしいことだと
言わざるを得ない。
古今亭志ん生の『お直し』を聴きながらふて寝してしまった
ロッカー74のような人間がまだ生きてることを忘れちゃいかんぞ、
こぶ平とその周辺人。

             ★


先日購入の「フィルモア・ウエスト・ライブ完全版」を一気に聴く。
トータルで315分!3日間同一プログラムなので同じ曲が3回演奏されるが
歌と演奏のテンションの高さや観客の熱気やアドリブの長さが
それぞれ違っていてかなり楽しめる。
もちろんハイライトは最終日のアレサ・フランクリンとレイ・チャールズの
競演。「spirit in the dark」での20分間。
今までは9分に編集されていたが
残りの11分は、バックバンドの物凄いアドリブの応酬だったのだ。
レアグルーブの元祖として多くのファンに愛されている
バーナード・パーディやコーネル・デュプリーやビリー・プレストン
の全盛期のプレイが存分に楽しめる。
あとは、これのDVDなんてものが出てきたら、ほとんど
座りションベンなんだが。

           ★ ★


気がついたときに訂正しておかねば。
細野晴臣のプレイスタイルをチャック・レイニーやリー・スクラーに
準えたのは、凡ミスだった。
よく考えれば分かる事なのに、そっち方面のファンの方に
ちょっと恥かしかったりして・・・(汗)
エリア・コード615のノーバート・プットナムなのね。
8のリズムでも常に16を刻むのは、プットナムの最大の特徴で、
極めて都会的に洗練されているにも関わらず、泥臭い演奏のボトムを
支える音の太さを持っている。それってまんま細野晴臣だー。
細野の1st「HOSONO HOUSE」を聴いていて合点した。
3年間会っていない旧友の佐藤が僕の日記を読んだら
鼻で笑うだろうな。ど忘れだよ、ど忘れ。

ここで布教活動を。
「一家に一枚!エリア・コード615!」



これは1stアルバム。2ndのジャケ写見つからず。


          ★ ★ ★


昔,AREA CODE615、今,THE PLAYERSってな具合で
ナッシュビルのカントリーロック系超売れっ子スタジオミュージシャンの
伝統はしっかりと受け継がれているのだが。
仕事しすぎのワーカホリック集団、プレイヤーズのDVDを購入。
ほほーー、こんな風に演奏しているのか!などと感心してみていたら
ピーター・フランプトンが出てきた!
髪の毛もすっかり抜け落ち(禿げてはいないが)、往年のカーリーヘア
はすでにそこに無く、何となく猫背で、一見して老けたな・・・と
思わせる風貌でヨロヨロと(大袈裟か)登場。
例の黒のレスポールを抱えて。
僕は仲間で作っていたミニコミの1976年か77年の優秀アルバムに
「フランプトン・カムズ・アライブ」を選んでいる。
現在もまだあの売上げ枚数はギネスの記録になっているらしい。

で、弾き始めた訳だ。
素晴らしいのだよ、これが!澄み切った音は往年のそれそのまま!
テクニックも衰えていないし、なによりも声が素敵に年をとっている。
モンスターアルバムを出した数年後くらいから、噂を聞く機会がめっきり減ったフランプトンだが、頑張っていたのね。
あたしゃ、感動したよ。
というわけで、早速「カムズ・アライブ」のデラックスエディション(リマスター)
を買いに行く事にした!“サムシング・ハプニング”で泣くな絶対に。




響 一朗

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