A Thousand Blessings
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2005年05月29日(日) 井上尭之の“一人”

夢のような過去は 消えていく
一人だけでただ歩く もう誰もいない
tu tu tu tu tu 誰も
tu tu tu tu tu tu いない
tu tu tu tu tu 一人だけで ただ歩く

風が運ぶ春は さけていく
一人だけでまだ歌う この俺を笑う
tu tu tu tu tu 誰も
tu tu tu tu tu tu いない
tu tu tu tu tu 一人だけで ただ歌う

“一人”  作詞 岸部修三 作曲・歌 井上尭之


詞だけを読むとさほど感じない。しかしこの詞にメロディがつき
井上尭之の声でそのメロディが歌われると、驚くほど
リアリティのある詞の世界が迫ってくる。
詩ではなく詞である意味。
70年代の名作ドラマ「傷だらけの天使」の最終回、海辺のシーン。
水谷豊の死体を乗せたリヤカーを顔を歪ませて必死でひっぱるショーケン。
そのシーンのバックに流れたのがこの“一人”だ。
ただし、その時は井上尭之はまだこの曲を録音しておらず、
元ゴールデンカップスのデイブ・平尾のヴァージョンが使われた。
実はこのデイブ・平尾ヴァージョンこそが強烈に感動的なのである。
シングルのB面として発売されたが、その後一度もCD化されていない。
声の切なさではデイブに負けるが、井上のヴァージョンには
枯れた味わいがある。
たとえば、「夢のような〜♪」と「風が運ぶ〜♪」はデイブ・平尾が凄い。
一方、「ただ歩く〜♪」と「まだ歌う〜♪」は井上尭之に軍配が上がる。
とにかく井上ヴァージョンでも再発してくれたことを素直に喜んでいる。
これをメインに据えたCD-Rを明日作る。
ちなみに、作詞の岸部修三はザ・タイガース、PYG、井上尭之バンドのベーシストで、現在は岸部一徳という名で大活躍の役者さん。弟は岸部四郎。
もういいか(笑)




アルバム『GS卒業生紳士録〜after the GS rush』


響 一朗

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