A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年12月15日(水) 殺人企業(2)。  ビージーズ。 オフコース。

ウソ泣き会見をした経営者の責任は?
従業員の死を、彼は「殉職」と言った。
「消防訓練をしたこともない」企業のトップが、まるで日頃から従業員に対して
防災に関する徹底的指導をしてきたかのように振る舞う。
結果、勇敢な従業員が自らの命をも顧みず、
火の中に飛び込んでいった(※)事を勇気ある行動と称え、
それが「殉職」という言葉になった。
被害者は二度殺されている。
一度目は不良企業に。そして二度目は放火犯に。

※ 一旦、外に逃げたあとに上司に命令されて店内のお客さんを救出に向かった
  という説もあるが、真偽のほどは定かではない。
  もしも、これが事実だとしたら、その上司は何をしていたのか?
  
社員が消防局の記者会見に忍び込んだ。考えられない最低の行動だ。
会社側は、社員に忍び込めとは支持していないという。それはウソだろう。
会社の命令に忠実に従った悲しき社蓄。
もしも本当に自分の意志で行なったとしたのなら、
問題の根はさらに深い。つまり、それだけ従業員は殺人企業の
毒に犯されているということになる。

商品の陳列方法は今後も変えるつもりはないという。
いつかこの会社は取り返しのつかない大惨事を引き起こすかもしれない。
反省をしない経営陣。若すぎるがゆえに周りが見えていない従業員。
記者会見で悲しみに歪んだ表情を懸命に演出していた経営者は
自己保身にやっきになるだろう。
いずれ責任のなすりあいが生じるのは間違いない。

何もかもが腐っているこの企業は、
徹底的に社会的制裁を受けるべきだろう。




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さて、音楽の話で気持ちを切り替えようー。

実は、あたくし。。。
とんでもないビージーズファンなのだった。ああ・・恥かし・・・(汗)

ほとんど全てが好きと言っても過言ではないでしょうな。
ほんと、ここだけの話っす。

2001年に極めつけのベストアルバム「THEIR GREATEST HITS
〜THE RECORDS〜」が発売され、過去のベストアルバムが全て霞んだ。
全世界でのレコード総売上げ枚数は1億1千万枚!
英国生れのオーストラリア育ち、再び英国のマンチェスターに戻り
活動をはじめる。

ビージーズの魅力は何と言っても曲の良さ。それに尽きる。
一言で言えば、英国のカーペンターズである。
つまり、永遠に色褪せないメロディー。その絶対的な普遍性を
獲得できるアーチストは限られている。
ビートルズ、ビーチボーイズ、カーペンターズなどとともに
語り継がれるべきグループだ。

さて、僕はディスコ時代のビージーズにも目がない。
実に美味。
こういう音楽性を持ったアーチストは、ほんと、現れなくなったと思う。

「サチューセッツ」「ワーズ」「ジョーク」「若葉のころ」「メロディー・フェア」
「マイ・ワールド」「ジャイヴ・トーキン」「愛はきらめきの中に」「ステイン・アライヴ」
「恋のナイトフィーヴァー」。。。そして、やっぱり一番は「傷心の日々」かな。
僕は、マジで泣くぞ。


・'゜☆。.:*:・'゜★゜


オフコースというグループは小田和正の作曲の才能と
あの個性的なテノール声でのみ語られがちだが、
実は、J−POP(かつてはニューミュージック、もっと前はフォーク)の歴史の
中では極めて独自な個性を持ったグループとして評価されるべきなのだ。
グループとしての最初期から、複雑な和声を駆使し、フォーク全盛の時代においてはあまりの西洋的洗練さゆえに軟弱と言う表現が用いられた事さえあった。

独特な淡い色彩的なハーモニーを作り出したふたり・・・。
小田和正と鈴木康博の微妙な「緊張関係」、言い換えればお互いの「アーチスティックな主張」がうまくプロデュースされて、
ひんやりとした感触の音づくりに最大貢献していた時代に傑作が多い。
「僕の贈りもの」から「この道をゆけば」「秋ゆく街で」「ワインの匂い」
「SONG IS LOVE」「JUNCTION」まで。
5人になってからの、最も売れた彼らの代表作といわれる「THREE AND TWO」にはその緊張感はすでになく、鈴木が一歩引いた形、小田のワンマン体制になってしまったために、あのハーモニーは影をひそめてしまう。
やがて鈴木が脱退し、数年後、オフコースは限界をむかえる。

オフコースの最高傑作はまちがいなく「ワインの匂い」。
これ以外には考えられない。
全曲が名曲。冒頭の“雨の降る日に”のコーラスが入る瞬間に鳥肌が立つ。
AOR時代の入口に位置する作品である。
オフコース・フォロワーにとってはバイブルとも言える作品だろうが、
誰もこのレベルには達していない。
達するためには、小田和正と鈴木康博の声が必要不可欠なのだ。


・'゜☆。.:*:・'゜★゜



響 一朗

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