A Thousand Blessings
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2004年12月10日(金) |
ジム・ケルトナー、相田みつを、ジェームズ・ジェマーソン。 |
サイモンとガーファンクル(S&G)の再結成最新ライブ盤は 2つの点で際立っている。 まず、優れているほう。 ドラマーにジム・ケルトナーを起用した点である。 前回の再結成ライブ「セントラルパーク・コンサート」でのドラマーは スティーヴ・ガッドだった。 演奏全体の空気が読めず、リズム感が致命的に欠如していて、 それを小手先のテクニックでカヴァーせざるを得ないドラマー、 スティーヴ・ガッドの浮き加減は相当なものだった。 が、一般の評価はすこぶるよかった。 この辺に、僕との考えのギャップが出てくるのだが。。
さてジム・ケルトナーだが、 物凄く良い!(ありきたりな表現だが(苦笑))物凄く良い! 再結成顔見世興行に終わらせず、懐かしくも新しいサウンドを作り出した 最大の功労者はジムである。 彼のドラムスがどれほど「歌っている」かを確かめて欲しい。 聴いていてこんなにドラムスばかりに耳が行ってしまうのも珍しい。 主役のパフォーマンスが印象に残っていない。 それは嘘だが(笑) ふたりとも声は多少衰えているが、作品の偉大さでそれはカヴァーできるだろう。 個人的には“ニューヨークの少年”と“冬の散歩道”それに ジム・ケルトナーのドラムス炸裂の“アイ・アム・ア・ロック”(コードを一部変えて、新鮮に生まれ変わった!)を聴けた事が嬉しい。
さて、際立って劣っている点も書いておく。 ふたりの凡庸なギタリストの起用。 凡庸と言うより、邪魔。 思いつきのギター・フレーズに冴えた部分はまったくなく、 せっかく新鮮な解釈で臨んでいるのに、 いざギターソロの部分になると80年代的なフレーズのオンパレードで 興ざめする事、甚だし。 最悪の例が大名曲“アメリカ”。 ジム・ケルトナーほかの努力を無残にもぶち壊す 最後のギターソロ。バカか?お前は?空気読めよ!と言いたい。 ポール・サイモンのお気に入りギタリストらしいが、 ほんとかよ?って感じだ。 名前は、MARK STEWARTとLARRY SALTZMAN。 誰や?こいつら。ポールのセンスも疑ってしまうぞ。
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唐突だが、 今の長渕剛・・・気色悪いっす・・(吐) 清原にいまいち疑問を感じるのは、バックに長渕がいるから?
そういえば、相田みつをの自伝ドラマをやるなー。 11日(土)21時。テレビ朝日。とんねるずの木梨主演。 共演は、完全にオバサン化した見るも無残な薬師丸ひろこ。 ついにキターーーー!って感じ。 相田がじわじわ浸透しているぞ。怖いぞ。免疫力が低下した 日本人のこころの隙間に忍び込む悪玉菌だぞ。 もういちど言うが、インチキな・ん・で・す・か・ら!残念ッ・・・! 相田みつを、●●商法斬りーッ!!
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ジェームズ・ジェマーソンは右手の人差し指1本でベースを弾く。 魔法のフレーズを生み出す、魔法の指。 マーヴィン・ゲイの“ホワッツ・ゴーイン・オン”。。 ベースラインを追っているだけで、こみ上げてくるものがある。 転調する瞬間、ベースはため息をつく。 こんなベーシストは二度と現れないだろうな。 失意の中で死んでいったジェマーソンの生涯を思う。
響 一朗
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