A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年09月09日(木) パ・リーグ5球団でやっていけるはずがないだろうが。ファン無視のバカ経営者ども。

10代の若者は「元気にしてくれる曲」が好きなのだそうだ。
甥っ子からの情報だ。
いわゆる「がんばれソング」というやつか?
歌なんかに元気をもらわなければならないほど元気がないのか?
だが、問題はその歌の方にある。
安易に無責任に(責任をとらないのは当然といえば当然なのだが)
「負けないで」などと言ってのける。
もし負けた時のフォローはないのか?
というか、負けたら負けなのか?
重症の鬱病の患者に「頑張れ」と言うと、自殺する危険性がある。
負けそうな若者に「負けないで」というのが果たして正しいのか、
僕にはわからない。
僕としては「負けてもいいじゃん」と言って欲しい。
そういえば昔、三上寛は“負ける時もあるだろう”という歌を歌っていた。



我が人生、3度目のブルースの津波が押し寄せてきている。
最初が20代の初め、2度目が30代半ば、そして3度目が40代最後期。
若かった僕はB・B・キングに夢中だったが(もちろん今でもB・Bは好きだが)、親友のK君(僕に黒人音楽を伝導した師匠)が「これを聴け」と
3枚組のアルバムを持ってきた。
「RCAブルースの古典 1927〜1946」(おそらく世界的に見ても
極めてレベルの高いオムニバスアルバムだろう。企画・選曲は
中村とうよう、日暮泰文、鈴木啓志という日本のブルース評論の
トップ3によるもの。現在は2枚組のCDとして店頭に並んでいるが、
ものすごいクリアーな音になっている事に驚く。)

なにしろ60年代のB・Bに親しんだ耳を一気に1920年代に連れて行って
しまったのだから、それは相当にカルチャーショックだった。
何もかもが新鮮で、驚くほどあっという間に馴染んでしまった。
実はこの時の経験が、20年代・30年代のジャズの演奏を
聴く時の大きな手助けになっていたりする。

大衆音楽芸能の根っこの部分はブルースだと思う。
ヨーロッパから輸入された楽理がブルースと合体してジャズが生まれた。
ただし、ジャズが必要としたのはブルースの形式だけで、
たとえば20年代のカントリーブルースや30年代のデルタブルースの
味わいをジャズから感じ取る事は稀である。
ジャズがあくまでもインテリの音楽であるのに対して(もちろん全てがそうだとは言わないが)ブルースはずっと市井の人々の声として生きつづけている。

僕がブルースにはまる時は、同時に中島みゆきにはまる時でもある。
中島みゆきといえば、来月発売される桜井和寿と小林武史の
BANK BANDのJ−POPカヴァー・アルバムで名曲“糸”が
選曲されている。
彼女にしか書けない詞であり、メロディである。
オリジナルをぜひ聴いて欲しいが、
ひとつだけ残念なのは、中島みゆきのほとんど側近とも言える
アレンジャー・瀬尾一三のアレンジ手法だ。
彼は生ドラムを使わずに打ち込みを使用することが多い。
それも実に80年代的な音というか、ちょっとセンスに疑問を感じて
しまうのは僕だけだろうか?
もし彼女のここ数年間の名曲の数々が生のドラムスによる演奏で、
ヴォーカルを含めた録音全体のエコーの使い方にもう少しセンスがあれば
ずっと深みのある作品になっていたかもしれない。
結局、瀬尾一三は70年代から80年代にかけてピークを迎えた
アレンジャーだったような気がする。
音作りでほとんど冒険をしない中島みゆきにちょっと
不満を感じてしまうのだが、ファンはすでに伝統芸能と化した彼女の世界に
十分満足しているのだろうな。なにも今さら新しい試みを・・なんて言葉が
聞えてきそうだ。



・’゜☆。.:*:・’゜★゜


故・ナンシー関女史の著作「信仰の現場」149ページに
書かれている斉藤某というピアノインプロヴァーザーとは何者か?
おそらくは、というより、完璧におい!おい!ってな感じのおっさんなんだろうが、どの程度おい!おい!なのか聴いてみたい衝動に駆られる。
で、ネットで検索してみたら簡単にHPが見つかった。
そこに書かれていたのが以下のような文章。
かなり引っかかる部分があるので、あえて一部伏字でその文章を
引用してみた。何だか、意味不明な内容で、かえって面白そう。やばい(笑)
I●A●I ●HI●というのがその斉藤某のアーチストネームだそうだ。
 ↑
これで分かったらすごい。関係者ってことか?




I●A●I ●HI●サウンドの持つエネルギーを伝える情報媒体として、
原石の状態で20数種類の元素を含み、
1060度の温度で焼成した後も、
なお炭素の一部が残存する性質の有機造岩鉱物を含む
セラミックを用いた浄活水器「●●の●」を開発。

まず、臨床的には95パーセントの確率で、
性・年齢・症状や病気の種類に関係なく治癒に向かう事が確認されました。
その治癒プロセスの特徴は、
患者さんが1日約1リットルの「●●の●」を飲用する事で、
内臓の働きが活性化され、それに連なる自律神経・視床下部系が本来の働きを取り戻し、
平均約3ヶ月間で症状や病状が軽快・消失してゆきます。
平行して、人間の本来の本能(食欲・飲欲・性欲・集団欲)や
情動(怒りや攻撃、恐れや逃走)が発揮され、
併せて判断力・決断力・創造力などの能力も育まれてゆきます。


だそうです。
タダでいただけるのなら、飲みたい。
何たって、95%の確立で病気の種類に関係なく治癒に
向かっちゃうんだからねー。
だったら、ノーベル賞もんだろうが。
さて、お値段はいかほど?
どこにも記載されていません。ご希望の方は指定のアドレスまで
メールを下さい、とのこと。
おっと、そう来たかー。



・’゜☆。.:*:・’゜★゜



4日の新聞記事より。


【NHKの不祥事連発はあきれるばかりだ。
 紅白歌合戦も担当したチーフプロディーサー(懲戒免職)による
 番組制作費の横領、ソウル支局長による取材費名目の裏金豪遊惑、 
 カラ出張疑惑…。
 今週発売の『週刊新潮』には人気番組「プロジェクトX」イベントでの
 協賛金たかり疑惑や紅白歌合戦入場券のコネ提供疑惑まで報じられている。
 一連の諸悪の根源は、北朝鮮の金正日総書記をもじって
 “エビジョンイル”とあだ名される「海老沢会長の独裁的な体制」
 との指摘は多い。
 前出の中村氏も「直接、会長本人に視聴者の方を向いて仕事をされているのかを
 ただしたい」と話す
 そもそも、NHKの収入の根幹は、
 視聴者が支払う月々1395円(カラー契約)の受信料。
 その金が横領や豪遊に使われていたとしたら、国会で追及されるのも当然だ。】


プロジェクトXで取り上げられた企業へのタカリねー。
有り得るね。
うちの会社も似たようなことをやってるし。
上に立つ人間が腐っていると、上を目指す下の人間も腐る。
僕のように最初から上など目指すつもりもない人間は
腐らない。でもそういう人間は収入も保証されない、ということね。
それで、いいじゃん。


響 一朗

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