A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年08月11日(水) 水とリズム

1985年8月12日午後7時過ぎ、日航機123便は群馬県の御巣鷹山
(実際には御巣鷹山ではなかったようだ)に墜落した。
乗員乗客520人が死亡。(4人だけが奇跡的に助かった)
死亡者の中には、歌手の坂本九ちゃん、阪神球団社長、伊勢ケ浜親方
の妻子、甲子園に息子を応援にいく途中の父親、タカラジェンヌらもいた。
その年、阪神は奇跡の優勝をすることになる。(何か霊的なものを
感じずにはいられない)
機長の優れた操縦技術が、結果的には不幸にも30分に渡る
ダッチロールの地獄の恐怖を乗客たちに体験させることとなった。
つまり30分もの間、乗客たちは数秒先に訪れるかもしれない
死の恐怖に苛まれ続けていたのだ。
機体はほぼ真っ逆さまに墜落、それもかなりのスピードであったらしい。
遺体の損傷は激しく、ほとんどバラバラの状態だった。

墜落の原因は納得のできる形では解明されていない。
真実は何だったのか?


1985年は、女優の夏目雅子が白血病で亡くなった年でもあった。




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風呂上がりに冷蔵庫でキンキンに冷えた水道水を飲み干す。
至福の瞬間。
酒を完全に断ったので、もちろん風呂上がりのビール!というのも
無くなった。
しかし、考えてみれば酒を断った理由がいまいち判然としない(笑)
う〜〜〜む。
おお!そうだ!このまま行ったらアルコール依存症になると
思ったんだった。
明らかに寂しいであろう晩年に僕は必ずアルコールに頼る生活を
する、と確信していたんだ。
肝硬変になって苦しんで死ぬのは嫌だなー。

ということで、酒は一滴も口にしていない。
最近では飲みたいとも思わなくなった。
一日60本吸っていたタバコを33歳のある日を境にピッタリとやめ、
48歳で酒を断った。なかなか出来ないことを僕はやってのけた。
これは偉業だ。えらいぞ、墨田。
つまりは、僕がかなり頑固な人間である事の証明でもあるのだが。

話は戻るが、現在の僕の主なる飲料は水道水である。
外に出たときはポカリスエットだが。
冷蔵庫に毎日飲む分だけの水道水が入ったコップを
入れておく。日本の水は美味いと思う。(外国の水を飲んだ事は
ないが)
こんなに美味い水が飲めるという事は実はとてつもなく
すごいことなのでは?と考える。
水道水はまずい、六甲のおいしい水でなくちゃ!
という贅沢を僕は許さない。
世界にいくらでもいる泥水を飲む子供たちのことを考えれば
できる発言ではない。

水を飲み干したら急にセロニアス・モンクのライブ・イン・ジャパンが
聴きたくなってきた。
うへぇ〜!我が家にはセロニアス・モンクが一枚も残っていない!
な、なんということ・・・・。
親分面してCDラックのJAZZのコーナーを占領していた数十枚の
モンク達がすべて消えてた。
僕の人生って・・・・なに?

気を取り直してボブ・マーリーを聴く。
「オフ・ザ・ピッチ」と「オン・ザ・ピッチ」の2枚。
1969年に異才リー・ペリーのプロデュースで録音された
最初期のボブ・マーリーの楽曲集である。
外国盤では違うアルバムタイトルでずっと以前から入手はできた。
リー・ペリーといえばダブであるが、こういう「普通の」録音物でも
彼のミキサーとしての手法はかなり異常だ。
音の遠近感も手触りもバランス感覚も常識を逸脱している。
音楽に精通していない人が聴くと、まるで素人が適当に
録音したかのように思うだろう。
一言で言えば、「綺麗な音」ではないのだ。
というより「汚い音」かもしれない。
あえて濁らせた意味をそこに見つけられなければ、
この音楽は、特にクラシック愛好家には雑音にしか
聴こえないだろう。
アンバランスなバランス感覚を偏愛する僕や僕の友人などは
こういう音世界にいとも簡単にのめり込める。
そう、キャプテン・ビーフハートの「あの音」「あの録音」に
共感できる人なら、リー・ペリーの世界はもう我が家の庭みたいなものだ。
ベスト・トラックは、ボブ・マーリー作の“MY CUP”(驚愕の演奏!)と
リー・ペリー作の“RAINBOW COUNTRY”(完璧な作品。音創りの魔法)。
アストン&カールトン・バレット兄弟のリズムセクションは
もうすごすぎて言葉にならない。
リズムが全てを支配していくのだ。
多くの音楽ファンに聴いてもらいたい。


・’゜☆。.:*:・’゜★゜・’゜☆。.:*:・’゜★゜



アジアの子供たちを撮った写真集「アジアの瞳」がいま欲しい。
日本の小さな子供たちの瞳も美しいと思う。
でもなぁ・・・日本の子供は成長するとあんなに傍若無人で無責任な、
ワガママなしょーもないガキになってしまうんだよな。
大人の責任は重大だ。


響 一朗

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