A Thousand Blessings
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2004年04月27日(火) 長い髪の少女。墨田妖児「2004年4月の10曲」発表!

『もし君が北国の祭りを旅するなら
 風が重く国境に吹きつけるだろうが
 そこに住んでいる人によろしく伝えてくれ
 彼女は僕の恋人だったんだ

 見て教えてくれ 彼女が髪を長くたらしているか
 胸の方まで波うち流れているかどうか』

ボブ・ディラン“北国の少女” 作詞 ボブ・ディラン






『五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
 どんなくらし しているのか
 見て来てほしい
 五番街で住んだ頃は 長い髪をしてた
 可愛いマリー 今はどうか
 しらせてほしい
 マリーという娘と 遠い昔にくらし
 悲しい思いをさせた それだけが気がかり』

ペドロ&カプリシャス“五番街のマリーへ” 作詞 阿久悠





『北の通りで ソバカスのある
 少女を見かけたなら
 声をかけてくれ
 
 君が寒さに ふるえていたら
 一枚きりの肩かけ 差し出すだろう

 今でも髪は 長いだろうか
 君も友だちなら 確かめてくれ』

鈴木茂 “ソバカスのある少女” 作詞 松本隆





『もしも誰か長崎へ 旅する事があったら
 ほんの少し通りすがりに
 寄り道して欲しい
 あの娘は今も あの喫茶店で
 ウェイトレスをしているかどうか
 のぞいて欲しい

 あの娘の長い髪は
 今も輪ゴムで止めてるかな』

加川良 “あの娘と長崎” 作詞 加川良



どの詞が先でどれがパクリ?という話ではない。
最後の加川良の作品だけが「片想い」の彼女を歌っているが
他はすべてかつての恋人を想う歌である。

おそらくこのようなシチュエーションで書かれた詞は
もっとたくさんあるだろう。
僕がこだわりたいのは、この4曲とも女性の髪の毛について
語っている点。
しかも全部、長い髪。
これは面白い符合だと思う。長い髪のほうが詞にしやすいのかも。
「彼女のショートヘアー」あるいは「彼女のウルフカット」
ではちょっとロマンチックではなくなる可能性が無きにしもあらず。

かつての自分の恋人のことを思い出した。
若き日、今から20年以上前の恋人だ。
彼女は残念ながらショートカットだった。原田知世風のカワイイ娘だった。
僕はロングよりショートの方が好きかもしれない、
なんていう話はどうでもよくて、
どんなに激しくののしりあいをした結果の別れでも、
時間は、それをほんのちょっとした言い争い程度に変質させてしまう。
(とも限らないが(笑))
もうちょっと優しくしてあげればよかったかな?とも思う。
それが出来ないのが若さだが。

と、ここまで書いていて、ふと我に返った。
彼女は今はもう立派な中年なんだ・・・。
三段腹のオバサンかもしれない・・・・。
中学生くらいの万引きするクソガキの母親かもしれない・・・・。
仕事先の嫌われパートかもしれない・・・・。
ネガティブな想像しか浮かんでこない。
どうしたのだ?墨田。

い、いかん・・・若き日の顔まで思い出せなくなってしまっている。
原田知世の顔しか浮かんでこない。
確かに似ていたが、あんなに綺麗ではない。
ちょっと知世ちゃんをブサイクにしてみようと思ったが
出来なかった。
ぼ、僕の青春時代に一番多くのキスをした娘の・・・・
唇も思い出せない。
おっぱいしか覚えていない。

返せ〜!!!!!俺の青春を!!!!!



'・'゜☆*..☆ *★ *☆ ’・’゜☆*..☆ *★ *☆ 




付録1【墨田妖児〜2004年4月の10曲】


1 Ralph Towner / Oceanus (10:59)
2 くるり / ロックンロール(4:02)
3 キセル / 金星9号 (3:50)
4 スピッツ / 12月の雨の日 (3:20)
5 UA / そんな空には踊る馬 (4:26)
6 Rova / A Zebra on Your Roof (9:51)
7 電気グルーブ / 虹 (10:53)
8 WAS(NOT WAS) / Out Come The Freaks
  〜predominanty funk version〜(12:04)
9 Susie Ibarra&Mark Dresser / Tone Time(3:24)
10 小室等作曲 武満徹編曲 / 夕暮れに (1:42)


付録2【2004年4月のアルバムベスト5】


第1位 ミスター・チルドレン 「シフクノオト」
第2位 くるり 「アンテナ」
第3位 UA 「SUN」
第4位 JON CHRISTENSEN 「SELECTED RECORDINGS」
第5位 石川晶 vs ジミー竹内 「R&Bドラム天国」

※ 目下、第5位に夢中。ほとんどのめりこみ状態。
  詳しい感想はいずれ書く。つもり。



やっぱ、今書いちゃおう。
このアルバムは1〜12までが石川晶とカウントバッファローズの演奏。
13〜24までがジャズドラマージミー竹内のセッション。
重要なのはカウントバッファローズの方だ。
さらに絞って言えば、ドラムスの石川晶と見事にからむ
寺川正興のエレキベースを聴くべき12曲である。

寺川正興、江藤勲、岡沢章、、、この3人のベーシストを僕は愛する。

和田アキ子の名曲“あの鐘を鳴らすのはあなた”の恐るべき
自己主張の強いベースはいったい誰なのか?というのが
僕のここ1年間の疑問になっているのだが、
RCAの専属ミュージシャンという説に傾きつつあったが、
ライブヴァージョンのまさしくRCAオーケストラのベースとは
明らかに違うのだ。
ということはやはりスタジオミュージシャンに違いない!と。
最初は岡沢だと思ったが、考えてみれば彼はあまりピックを使って
弾かない。次に江藤勲を思い浮かべた。
江藤がピックで弦をはじく時に発生する
キンキンという特有の音が“あの鐘〜”からはまったく聴こえてこない。

ということは、つまり残りの寺川なのか?
寺川と江藤のプレイスタイルは似ている。
ともに独特のシンコベイトする感覚を持っている。がしかし、寺川の方が
音に温もりがあるのだ。これはまちがいない。
江藤はもっとエキセントリックな音色だ。

で、ここでもう結論付ける。違うって!ど素人が!という人の意見には
素直に耳を貸すのでメールでも下さいな。

“あの鐘を鳴らすのはあなた”のベースは寺川正興だ。
ああ・・・すっきりした。

ちなみに、ジミー竹内セッションに(全曲ではないが)江藤勲が
参加しているように思う。
あのさー、こういうアルバムを出してくれるのは凄くありがたいんだけど、
できれば曲ごとのメンバークレジットをつけて欲しいな。
うんうん。。。江藤勲だこれは!


響 一朗

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