A Thousand Blessings
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2004年04月21日(水) |
最低国家の「自己責任」。石野卓球とPARDON KIMURAに目覚め、ECMと心中する。の? |
日本という最低国家の地に落ちかけている評判を多少でも良くして来た はずの連中に対して「自己責任」を追及することの恥かしさと、やりきれなさ。 世間は「自己責任」追及の方向に動いているようだ。 主体性のないこと甚だしい日本人にとっては付和雷同することが 居心地がいいのだろう。「税金の無駄遣い」「自己責任」「自業自得」 このような言葉が平気で会社の食堂で語られる現実に唖然とする。 この国は、ダメだ。 室井佑月というバカ作家が言っていた一言に腹が立つ。 「あのひとたち、まさかピースサインで帰ってこないでしょうね?」お前が死ね。
石野卓球の「位置」について全くわからない。 テクノに関しては完全な素人だ。 誰か教えて?ジャズでいえば誰? 石野卓球のソロアルバムを買ってきて聴いている。 これが実に良い。嫌いな音楽がある日急に好きになる事は あるが、たった2日でこうも変わるとは、我ながら嬉しい(笑)
四つ打ちっていうんですか?こういうの。 気持ちイイすねー。 ミニマルミュージックに近い事はわかる。ライヒやグラスに近いんでしょうね。 メロディがまったく出てこないところに惹かれているのかな? 骨格だけの、それこそコンクリート剥き出しの音楽。 胸を熱くするわけでもなく、知性をくすぐる訳でもなく、 音楽に合わせて体操をするわけでもなく、言ってみればこれほど ネガティブな音楽もないかもしれない。 でも言うじゃないですか。悲しいときには悲しい音楽を。 楽しい時には楽しい音楽を。 ネガティブな時にはネガティブな音楽を。何ていったらテクノファンに 怒られるかな。(笑)
調子にのって卓球と一緒にPARDON KIMURA の「SILLY WAKE」 も購入。ジャンル・・・分かりません。でも気持ちいいっす。 UAのアルバムに参加していた外山明がドラムスを叩いているが、これが実に いい音!みたらドラムストラックのみミキシングがZAKだった。な〜るほど。 いい音のはずだ。 ここでいう「いい音」とは当然だが綺麗な音という意味ではない。 分かってるよね?
で、パードン・木村っていったい誰?なんでこんなもの買ったの? 大正解よ。 テクノ・・じゃないよね?「気持ちいい音」っていうジャンルが若者文化には 生まれつつあるのかな?オジサンは知らなんだ。 最後の曲で菊地成孔がインチキ無限音階風バックで8分間のサックスソロを 吹いているが、参った。最高! ソロのあとの鳥の鳴き声の爽やかな事といったら・・もう。
いっぱしのドラマー通をきどっていた僕だが、 ヨン・クリステンセンを真面目に聴いた事がなかった。 これには赤面のいたりである。 例の「:rarum」シリーズでその才能の一部を垣間見させてもらったが、 ちょっとしたカルチャーショックだった。 そもそもECMというレーベルにかつてのプログレ仲間が一斉に 流れていったため、僕はモダンジャズの道に入った経緯がある。 つまり、ECMだけは必要が無い限りはあえて聴く事はしない、と 心に誓っていたのである。 ディジョネットやダラー・ブランド、AEC、カーラ・ブレイ などは仕方がないからECMで聴いたが、 他には「ケルンコンサート」くらいしか聴いた事がないかもしれない。
当然、ヨン・クリステンセンもエバーハルト・ウェーヴァーもボボ・ステンソンも トーマス・スタンコも名前しか知らなかった。 ある程度ジャズやロックを聴いてきて、そろそろ聴くものがなくなってきたかな? と思ったときに現れたECM!これは僕には朗報だ、 しかも親しい友人がコレクターときている。 聴くべきものは山ほどある。 しかし、ヨン・クリステンセンの:raraumシリーズ だけでもずっと聴けちゃうかも(笑) 面白すぎ。凄すぎ。美しすぎ。
さてと、また卓球を楽しむかな。
響 一朗
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