A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年04月16日(金) くるりのアルバム「アンテナ」の1曲目“グッドモーニング”

別冊カドカワ「ミスチル特集号」の小貫信昭の記事『遠のく節』。
『トオノクフシ』。逆に読めば『シフクノオト』。
やりぃ〜、ってな感じだが、内容はいまいちだった。(笑)
桜井節から遠のく、という意味なのだが、
独自の「節」を持たない日本の大御所職業作曲家・筒美京平を桜井が
どれほどリスペクトしているかという点に言及していれば
合格点を与えられたと思う。
桜井が桜井節から遠のけば遠のくほど、彼の未来は拓けていく。

現時点での僕の「至福の音」は“Pink〜奇妙な夢” “タガタメ” “HERO”。



くるりの「アンテナ」の1曲目。“グッドモーニング”。

『夜行バスは新宿へ向かう
 眠気とともに灯りは消えていく 君の腕枕で眠る
 夜行バスは新宿に着いた 予定より30分早く
 冬の真夜中のようさ

 白い息は道標にもなりゃしない
 やけに広い横断歩道 手を引きわたる
 何処へ向かう

 早朝喫茶は夜の香り
 男女は音楽の話 女のほうが趣味がいいね
 早朝喫茶夜が明けて
 街を見下ろすコートの群れは色とりどり
 行き交う電車の渋滞

 君は眠る不安残るまなざしで
 僕の上着を枕にして 手があたたかい
 口づけをした

 夢は歩むここから始まる
 スクランブルは広がっていく 
 そこらじゅうに
 歩いていく
 歩いていく 』

あまりに素晴らしい詞と曲とヴォーカル、そしてアレンジと演奏に声も出ない。
これもまたもうひとつの「シフクノオト」だ。


エグベルト・ジスモンチの「:rarum」シリーズと
ミュージックマガジン誌で2ページを割いてマーク・ラパポート氏が
特集していた「WAS(NOT WAS)」「(THE WOODWORK)SQUEAKS」を購入。
「WAS(NOT WAS)」はリアルタイムで体験していたが、
今聴くとその音楽的情報量の多さにちょっとたじろぐ。
やはり年齢を重ねないと分からない音楽というものはあるのだな。
フランク・ザッパとの共通点を発見できた事が最大の収穫。

これから、部屋の電気を消してエグベルト・ジスモンチの世界に
酔いしれる。






響 一朗

My追加