A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年03月15日(月) 快挙!日曜日のサッカー五輪予選で「君が代」のメロディーを間違えた女、相川七瀬!

心理学者・河合隼雄氏による、ある小説の解説文から抜粋。

『人間の心は、「知・情・意」と言われるように、
 知能・感情・意思などを大切な要素としているし、
 それらの適切なバランスが望ましい。
 現代はどうしても知の方に比重がかかるので、
 情は無視されがちとなり、それは心の底に沈殿しやすい。
 沈殿して行き場を失っている感情は、何かの加減で流出してくると、
 知も意も押し流して、その流れの力によって何事も一足飛びに
 可能なような気持ちになってくる。
 たとえば、ボランティアとかいうものになると、気の毒な人が
 一挙に救えそうに思ったりする。
 先に「深層意識」と述べたことは、そのような情の沈殿層を
 突き破って、もうひとつ異なる層に至ることを意味している。
 そこにあるのは、センチメンタルに溺れさせる情の蓄積ではなく、
 質を異にする、極めて言語化の難しい内容である。
 そのあたりのことを作品にしているから賢治は天才と言って
 いいのだろうが、何しろそれについて語るには、
 読み手にわかる言葉を使わねばならない。』



大病ではなくても、数日熱にうなされながら臥せっていると、
いろいろ考える。
ぼんやりと見え始めてきた自分の老後の事とか、
日々起こる残虐な事件の事とか。
どれもこれも憂鬱なことばかりだ。

テレビを観ていたら、高橋尚子落選のニュース速報が流れた。
どういう結果になっても分かっていた事だが、
懲りない陸連はまたしてもひとりの選手を傷つけた。
前半超ローペース、後半超ハイペースだった坂本と
前半超ハイペース、後半失速の高橋を比較したそうだ。
高橋は昨日の名古屋国際に出場しなかった。
陸連の選考方針の変更を読めなかった高橋は、4年後に35歳になる。
走れると思う。
そのときには選考基準を初めからきちんとした形で
我々に示しておかねばならない。

しかし、正式な記者会見の30分前にNHKのニュース速報で
高橋落選の第一報が流れてしまったのは何故か?
誰が情報をNHKに漏らしたのだろう?


☆*..☆ *★ *☆


クラシック作曲家・吉松隆の「And Birds Are Still・・・」Op.72
の7分39秒を、エンドレスで聴く。
記憶違いなら申し訳ないが、確か若くして亡くなった妹さんを
思って書いた曲だと・・。
友人のT氏は、この曲を知っているだろうか?
教えてあげねば。
吉松隆には人に薦めたい名曲が多い。
クラシック現代音楽の世界に身を置きながら、
抽象的な自己満足へと逃げ込まない吉松の創作姿勢に惹かれる。
武満と並んで、いやそれ以上に好きかもしれない。
一番最近の作品は、アニメ映画「鉄腕アトム」の音楽だと思う。
意外な人選に驚いたが、吉松の音楽は実に楽しかった。

ああ・・・それにしても、ドコモのCMソング“Paddle”を
ちょこっと聴いてしまってから、ミスチルの新譜への期待が異常に膨らんできた。
アコースティック・ギターをかき鳴らしながら歌う桜井の声が若々しい。
全貌はどうなんだろう?“蘇生”みたいな曲なのかな?



響 一朗

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