A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年02月23日(月) 甚だ簡単ではありますが、田村夏樹〜テザード・ムーン〜木枯らし紋次郎。

ジャズトランペッター・田村夏樹の新作「コココケ」と
菊地雅章のテザード・ムーンの新作「エクスピリエンシング・トスカ」を
本日購入。
至福の時間を過ごす。
今年の10枚のうちの2枚はこれで決定した。
田村のペットと菊地のピアノが目指す方向は同じである。
揺るぎのない自由。僕らが日常生活の中では絶対に手にする事が
出来ないものである。音楽は精神に様々な作用を及ぼすが
これほど開放してくれる音楽はそうはないと思う。
ただし、開放されるからといって、ダラダラ聴いてはいけない。
集中する事が肝心だ。聴き終えた時、開放されている。

CD購入のために池袋へ行く電車の中で、
TVドラマのサントラ「木枯らし紋次郎」を聴いていた。
「紋次郎」の音楽は現代音楽界の重要人物・湯浅譲二によるものだ。
音はまさしく湯浅譲二のそれである。
時代劇の劇伴にこのような前衛的な(という言い方も相当古いが(笑))音楽が
使われている事に、実は誰も気付かない。
僕も気付かない。このように一枚の作品としてまとめられるとその前衛性に
目が眩む。数秒程度の音楽の断片、あるいはスケッチのようなものに
凝縮された音楽性の高さを感じた。
作曲・小室等、歌・上條恒彦の主題歌“だれかが風の中で”も素晴らしい。
しかし、このテレビドラマは革新的な内容だったなぁ。
主役を演じた中村敦夫は今、政界で最もまともで革新的な男だと思っている。


追記。

昨日の追記にさらに追記です。
ap−bankの設立者に小林武史が名を連ねている事を
不覚にも見過ごしていました。
23日早朝のTBSテレビでのミスチルドキュメンタリーで
知りました。
ということで、昨日の日記に書いた小林・桜井の関係への
危惧はすべて杞憂であった事、僕の単なる勘違いであったこと
をここに書いておきます。


響 一朗

My追加