A Thousand Blessings
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2004年02月15日(日) |
音の繋がり。ジョン・ブライオン。BGMはフリッパーズ・ギター。 |
友人にジャズピアニスト、ブラッド・メルドーの「ラーゴ」をトースト してもらい愛聴してきたが、何しろ情報のない状態での鑑賞だったので その音楽的背景を初めて知って、非常に驚いた。 自分の耳をもうしばらく信用してみようと思ったほどだ。 まず、第一にブラッドは僕も大好きなレディオヘッドの信奉者であるという点。 レディオヘッドに彼が惹かれる理由も僕と全く同じ。 さらには、僕が【無人島に持っていく21枚のロックアルバム】に選んだ ルーファス・ウェインライトの大ファンでもあるという! でもってですね、ルーファスの1stのプロデューサーであり、 フィオナ・アップルの傑作「真実」(日本盤にボーナストラックとして 収録されたビートルズの“アクロス・ザ・ユニバース”を聴きたまえ! ドラムスは「ラーゴ」と同じマット・チェンバレン) のあの素晴らしきサウンドを作り出した ジョン・ブライオンが何と!「ラーゴ」のプロデューサーだと言うじゃありませんか! でですね、ジョン・ブライオンと言えば、もうひとつ忘れてならないのが 映画「マグノリア」のあの魅力的なスコアーを書いた人でもあるんですよ。 その音の残響が明らかに「ラーゴ」では聴こえてくるんです。 友人に薦められたブラッド・メルドーからレディオヘッド〜 ルーファス・ウェインライト〜フィオナ・アップル〜マグノリアと 僕の好物オンパレードへと続いていく不思議。 耳の志向ってやはり繋がっているんですね。ちょっと感動。
実はこの日記は15日の早朝に書いている。 BGMはフリッパーズギターの「ヘッド博士の世界塔」。 これって日本のロック・ポップスの中でも相当重要な位置にあるアルバム じゃない? 彼らがリスペクトする音楽の元ネタは、そのスジの音楽を研究すればするほど 分かってくるのだが、驚くべきはそのネタの多彩さ。 あの若さで(っていっても、制作時の年齢は知らないが) そこまで聴き込んじゃっているという事実に僕はリスペクトしてしまう。 勉強熱心であるということなのだが、彼らの音楽の優れた点は 単なる勉強の結果発表だけに留まってはいないという点だ。 明らかに、日本の音楽シーンの中で異質と言える感覚を 広く世間に広めようとする宣教師のような使命感が感じられる。 音楽オタクで終わらす事をせずに、「こんなにいい音楽があるんだよ!」と ひとりひとりに語りかける熱心さがある。 こういう真面目さを僕は好む。 その精神はそのまま、ソロになってからの小沢健二に引き継がれていく。 小山田圭吾はちょっと、、、深く入ってしまったかな?
響 一朗
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