あたしと彼のこと
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彼がわたしの家にギターを置いていった後、試しにすこし練習したら 意外にも面白くて夢中になってしまった。 ピアノが弾けるから取っ掛かりが良かったよう、コードも少しは解る。
早速そういうコトを彼に報告したら、同じ趣味友達ができて嬉しかった らしく、ここ数日かなり頻繁にメールが来ていた。
ギターの調子はどう? ○○が弾けるようになった! マイギター欲しいって?買うの? ○○で良さそうなのが売ってるよ!
と、いろんなコトを教えてくれる。 そういうメールにたいして、わたしは
ギターたのしー、お陰で寝不足よ 上達した!きらきら星が弾けるようになった!(笑 そっちこそまた買うんでない?そしたら古い2台くれ! 買ってくれるの?ありがとー!って、んなコトはないか。
すごくお気楽なメール、今迄のわたしだったら「買ってくれるの?」 なんて嫌がられるからと思って絶対言えなかったし、冗談もあんまり 言わなかった。いまわざとフザけて対応してる自分がいる。
わたしのなかで、彼にたいする何かが変わったのだと思う。
「彼氏じゃない恋人」というより「気のあう親友」という意識が 芽生えてきた感じがする。
メールの女が現れてからというもの、今すぐ忘れなきゃいけない! 早くどうにかしないと、きっと今に辛くなる!って焦っていたけど そういう焦りこそが辛さの原因だったようだ。
自分で自分の首を絞めていたのかな。
嫌がられて拒絶して別れるわけじゃ無いんだから、どんなときでも 自由に彼に会ってもいいし、友達だから避けなくていいと思う。 今すぐでなくて、ゆっくり彼から離れていければいいんだろう。
今はそう思える。
そうやって自分を許したら、すこしラクになった。
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