あたしと彼のこと
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2001年12月29日(土) 豆のゆくえ2

1ケ月前に、彼の冷凍庫にこっそりしのばせたコーヒー豆ですが、あいか
わらずその事についてのコメントはありません。

でも、本日コーヒーを飲む機会があり、冷凍庫の豆にたいしてのニアミス
発言がありました。

彼の最近の出来事なのですが、どうやら会社で煎れたコーヒーが激マズだ
ったらしく、さんざんな思いをしたと言ってきたのです。
なので私は、ウチの豆は普段の値段が結構高いからいつも安い時に買って
る良い豆なのよという事を言って、そしたら彼はそうだろうそうだろうと
穏やかに頷いて、良い豆だよねぇと言いながら、あらためてひとくち飲ん
だりするのでした。

そして、私もひとくち飲んでから、普段は(私がいない時)独りで煎れた
りするの?と聞いてみたのです。
でも、彼は、ひとりではわざわざ豆を挽いてまでは飲まないそうです。
その事実を聞いた途端、もしかして豆には気付いてないかもしれないなと
思うと同時に、もし気付いていたとしても、私の物がたまたまあそこに置
いてある、そんなような感じで、豆はひっそりと冷凍庫に佇んでいるだけ
なのかもしれないな、と気付きました。

なんだか少し悲しくなったけれど、それは錯覚。ただの自分の思い違い。

あの豆を気に入ってくれているのは事実だ、そしてそれを飲んで愉しむ
時間がふたりに在るのは良きことだ。

悲しいぶん嬉しい事も発見しておこう、心のバランスをとるために。


桑田そら |MAILHomePageBBS

読んでくれてありがとう。

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