あたしと彼のこと
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2001年12月03日(月) その在り方は

ちょっとまえの、穴に落ちて居た私と、いまの私と、どこが
違うのだろうなぁって、ふと思った。

息をとめているような心持ちになる時は、たいてい自分の気持ちが
強くて、そのぶん相手からもたくさん欲しくて、その強さと同じだけの
気持ちを相手にも持ってほしくなる。
それこそが自分の満足できる事であり、充実に繋がると信じていた。
どちらが、どれだけ好きなのかを、計ってばかりいた。

そうでないときは・・・例えば
木が、1本のものとしてでなく、森の木々の一部として在り、1本を
含むそれらは一定の隙間を保ち、静かに存在するとき、そんな心持ちに
なる時、私はとてもらくになる。
その空間と距離はとても心地よく穏やかなのだ。

人との距離と、心のバランスが、良きものになるときこそ、自分が自分
らしく在り、かつ、彼が彼らしく在るのだと思う。
個々の「らしさ」というのを守りながら慈しみたい愛したい。
何も期待せず要求せず、期待されず要求されずに。

だから、きっと

「私のこと好き?」と聞くよりも「あなたのことが好き」という方が良い
何も言わず、抱きしめる方が、もっと良い
思うだけでなにもしないのも、同じくらい良い

そう思った、思ったというより、そう決めた。
決めたのでとても気持ちが良い。
決めることができて、良かった。


桑田そら |MAILHomePageBBS

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