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2006年03月10日(金)
久しぶりの友達からメールが入る。 恋人と距離を置いた、という。 ちわげんかに首を突っ込んでも骨折り損だと知っているけれど、話を聞かずに入られなくなって、夜のカフェへ足を運ぶ。 こういうときにカフェは便利だ。飲み物一杯で何時間でも話せるから。
私はイチゴのフレッシュジュースと季節のタルトを、彼女はグレープフルーツジュースとガトーショコラを頼む。店の真ん中のふかふかのソファーに体を沈めて。 離れた方がお互いに楽になると知っていながら、恋しくてたまらないのだと。言わないけれどわかった。それが不幸への道だということも。
どれだけ話しても、話足りなくて。私たちは海へ向かった。幾人かと友達と合流して。 私たちはいつも迷い、突き当たると海へ向かう。 何をするわけでもない。冬であれば車の中で、夏であれば防波堤や海岸に腰掛けて、ただひたすら話した。繰り返す波の音を聞きながら。 海に行っても答えはいつも見つけられないけれど、なぜか心が落ち着いた。潮の匂いはいつも私たちを大人にした。 いつまでもこうやっていられたらいいのに。 そう思ったけれど、口に出すのは辞めておいた。 そう遠くないうちにこうやって会えなくなることを知っていたから。
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