
|
 |
2002年07月15日(月) ■ |
 |
見えるもの |
 |
電車待ちのホームで、杖をついて色眼鏡をかけている 男の人がいた。 目が見えないひとはたくさんいる。 たくさんと言っていいのか分からないけど、 大きな駅では一日一度見る程度。
今日見かけたその人は、周りが真っ暗に見えた。
耳に全神経を集中して周りの足音やら、話し声やら アナウンスなどを聞いておられた。 それが傍目にもよく分かったので、思わず後ろを通り過ぎるとき 忍び足になってしまった。 逆なのにね。
まっくらけってどうなんだろうな。
あたしは、悲しい事があっても 歩道橋から見るきれいな夕焼けに何度励まされた事か。
雨に濡れる緑色の葉っぱ。
その中に見つけた蛙。
大好きな人のニヤニヤ笑い。
画面いっぱいのディカプリオ。
ガラスの容器に入れたきれいなアクセサリー。
コレクションしてるさまざまな形と色のビーズ。
縁側で背中をかいてるおばあちゃん。
抱っこされてこっちに顔を向けてるあかちゃん。
食卓いっぱいの美味しそうなお母さんの手料理。
マニキュアの色選び。
花屋さんのピーチ色の薔薇。
隣の席のあいつのクスクス笑い。
紫のトラック。
白いTシャツ。
++++++++++++++++++++++++++++++++
もうちょっと頑張ってみるかー
|
|