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| 2002年06月27日(木) ■ |
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| 人間番号をどうぞ |
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うちの会社は食品メーカーである。
一般の、特にお年寄りや 健康食品に興味のあるおばさんおじさんから 問い合わせの電話や、商品が手に入らないので どうしたらいいかなどという電話がよく入る。 お客様相談番号なんてのは 商品にのってないのに、物怖じせずメーカーにかけちゃうところが みんなすごいなーって思う。
とっても忙しい時でも そういう一般の電話はキチンと相手しなければならない。
ご近所にあるスーパーなど紹介して、 もし良ければ…とケースなら直接購入できることを説明する。 たいていは、商品着払いは楽だし 送ってもらおうかしら。となる。
そこで、名前と住所と電話番号を言ってもらうんだけど 今はまだ郵便番号から検索する便利な方法があることを知ったけど、 昔は一文字も聞き漏らすまいと、必死でメモった。 一般人相手の仕事は、おまけみたいなもんだし それ専用の、例えば電話番号ゆってもらったら 二度目からの注文は、もうそれでオーケーとか データ作成してないから無理なのね。
で、日本の端っこの端っこに住んでる お年寄りなんて、もー全く何を言ってるのかわからないのです。 こっちは当然「さ」にしか聞こえないのに 「し」だったりするし、もちろんイントネーションとか お年寄り特有の、言葉が出るまでの意味のわからないささやきとか。あるし。 名前住所だけを確認するのに5分かかったこともあった。 ほんまに。
めんどくさいよねーって 隣の席のコとはなしてたら、そういえばそれぞれの 人間にIDがつくっていう話 本当になると聞いた事を思い出して それはただ、役所関係とかが便利上作るのかもしれないけど なんだかすごいなと思った。
きっと便利だろうけど、おじいちゃんとかが 「私は131−M410です」とか言ってくる事を考えると 「あーうーわしのなみゃえはぁー」などと聞き取りにくいことを 一生懸命話してくれるほうがいいな。
青森の人なんか、冬かかってきた電話はなぜか 何も聞こえないのに、外をしんしん積もってる雪の音が聞こえたような気がした。 それはあたしの、イメージだっただろうけど 何故かあの電話は忘れられない。
だけどきっと今のメルアドなんかにしても 番号や記号に、自分がすっぽりくるまれてるような気がする。 携帯握って歩いたり、 メールや人とのつながりは大切だけど なんか、すっぽりやられちゃってるような気が すごくする。
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