誇り |
技術者という職業に就いていて、最近、とみに思うこと。
僕は、職人と呼ばれている人たちが好きです。 自らからの手で、何かを創り出すことが出来る人たち。 一芸に秀でている人たち。 すごく素敵だなぁって感じるし、自分もそうありたいなぁって願う。
そういう人たちに共通なものが、強大なプロ意識だと思う。 その分野では、絶対に負けないという自負心。 それがあるから、常に自らの意識を研ぎ澄ましていられる。 頑固で偏屈だけど、仕事の質は天下一品。
だけど、そういう人が、明らかに減ってると感じる。 特にこの業界では、そういう人材があまりにも少なすぎる。 「自分の仕事」という意識を持っていない技術者が多すぎる。 責任感という言葉を知ってる?って言いたくなる。 「お金を取れる技術」というものがなんなのか、分かっていないんだよなぁ。
現代の企業は、かなり高度にシステマティックだからかもしれない。 個人の意識を尊重しているように見せかける技がうまい。 「仕方ない」と諦めさせるように、見えないように方向を決める。 だから、組み込まれたことにすら気付かない。
「技術者」というのは、サラリーマンであっては駄目だと思う。 いや、立場上はサラリーマンであったとしても、その意識は、孤高な職人であるべきだと思う。 クライアントにとって、何が一番大切なことかを見極める眼力。 それを現実へと持ってくる技術力。 そういうものに裏付けられているから、初めて胸を張れる。 自分の仕事に、誇りを持てる。
誇りを持って仕事をしている人は、やっぱり格好いい。 言葉に、行動に、力がある。 そういう人に、なりたいと思う。強く、思う。
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2005年07月14日(木)
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