翌日

リリイ・ショックから明けた今日、まだ僕はあの世界から抜け出せない。
ふとした拍子に映画の中に戻ってしまう自分がいる。

今、これを書いている部屋の中には、『呼吸』がエンドレスで流れ続けている。
そうせずにはいられないから。

何かに呼ばれるように、僕は再び映画館へと足を運ぶだろう。
いや、呼ばれているのではなく。
求めているのだ。
僕の中に注入された「何か」が。

僕は、リリイ・ホリックになってしまったらしい。

2001年11月04日(日)

日々 / いけだ