職場の社長一家は近所に住む野良猫を可愛がっていて、毎日餌をあげている。
餌をあげるのは社長の家だけでなく、ご近所の方数名がねだられる度に
あげているのでいつもお腹は満たされているらしい。
証拠にゴミ荒しをする猫は一匹もいない。

オス猫には自腹を切って避妊手術までしてあげて・・・。
野良猫を可愛がる人は多いだろうけど、此処までしてあげられる人は
そういないと思う。
交通事故に遭った猫はもちろん医者に連れて行くし、
それが原因で亡くなってしまった猫はペット斎場に引き取って貰っている。

死んでしまった犬や猫は私の住む街では可燃ごみと一緒に燃やす事になっている。
「それではあまりに・・・」と猫好きのご近所さん同士でお金を出し合って
ペット斎場に引き取りに来て貰うんだよね。
これだって決して安価ではない。

飼っている訳でもない猫を此処まで面倒見れるなんて偉いなぁ〜と
単純に思っていられれば・・・良いんだけどね。
世の中には猫が嫌いな人もいれば、猫害（植木鉢を倒されたり、庭に糞をされたり）
に眉をしかめている人もいるのだ。

社長の家の隣に住むお方は完全後者。
境の塀の上に更に猫侵入防止のネットが貼ってあるし、効果が疑わしいとされる
「ペットボトルにアルミホイルと水」を庭中に置いてある。

先日、事務所の前を掃き掃除していたら、隣の奥さんとバッタリ出くわした。
普段だったら「こんにちは〜」って挨拶して終わりなんだけどね。
その奥さん。つ・つ・つ・つぅ〜と私の側に寄って来て小さな声で

「お宅の奥さん達、まだ猫に餌をあげているでしょう？
本当に困るのよね。可愛がるんだったら家の中で飼えば良いのに・・・。
折角撒いたお花の芽がおしっこ掛けられて枯れちゃったのよ。
無責任に可愛がらないで欲しいのよね」

「・・・・はぁ・・・・」

社長一家に面と向かって言えないから、私に言ったんだろうけどさ。
ふむ〜〜〜。。。。
その姑息な（？）態度に『むっ』としたけど、まぁ、隣の奥さんの言い分もわかる。
私も数年前、同じ様に猫害で嫌な思いをした事があるから。

ただね、身寄りの無い捨てられた猫の面倒を見ている人を簡単に
「無責任」呼ばわりして良いんだろうか？

社長夫婦だって、事情が許せば家の中で飼うんだろうけど、仕事柄
家に居る事は少ないし、何日も留守にする事が多い。
そんな状況ではとてもペットは飼えないんだわ。それを
充分承知しているんだよね。だからこの様な可愛がり方になってしまう・・・。

でも、それは同時に「迷惑」と感じ、実際に嫌な思いをする隣人もいる訳で。
本当に難しい問題だ。

それでもこれだけはわかるよね。
一番無責任なのは飼う事を途中で放棄した最初の飼い主。
不必要な繁殖を避ける手段を取らなかった最初の飼い主。

動物を飼い始める事は容易いけど、飼い続ける事って難しい。
猫好きとして、（犬だけど）ペットのオーナーとして、色々考えさせられた
一件だったな。

今日のお弁当

鶏肉とエリンギのバターしょう油炒め、玉子焼き
新河岸揚げとピーマンのさっと煮

色々なお弁当サイト様を見て
「写真を撮る角度を変えれば美味しそうに見えるかも！」
と思ったんだけど・・・。
無駄だったかなー？（笑）