死ななかった。
死ねなかった。
死んでしまいたかった。
あのまま遠くへ行ってしまいたかった。
私に世界なんて要らないと思った。 日常なんていらないと思った。 ただ、蒸し暑い夜空を見上げたまま 気を失ってしまいたかった。
それなのに。それなのに。
それなのに、私は
今こうして生きている。
絶望感。
食べたくなかった。
食べてしまった。
食べても吐ききれなかった。
ただ、水分だけが、
ただ、胃液だけが
喉の奥から上がってきた。
苦しいだけだ。
もう食べちゃダメだ。 だめだめだめ。 太ってしまう。 来週の木曜までにあと3キロ落とすんだから。
どうしよう。もう時間がない。
嫌だ!!!! どうしようどうしよう。 食べたくない食べたくない食べたくない。
人間は残酷。身体は残酷。
どうして人には欲があるの。
でもそれは私の意志が弱いから。
私が全部悪いの。全部悪いの。
記憶が曖昧で、本当に壊れるのかと思う。 早く壊れろ。そして居なくなってしまえ。 早く、あのコの所へいきたい。 早く、会いたい。 早く、私の生涯を 幕を閉じさせて。
目覚めないで。
お願い。このまま眠らせて。 このまま、眠り続けさせて。
このままの私なら 今の私のままなら・・・。
ごめんなさい。 今の体力の落ちた私にはどう薬が効くのかはわからない。 だから、例えたったの50錠でも暴れるかもしれない。 そのまま狂ってしまうかもしれない。
それでもいい。 いいの。
もう疲れたの。 疲れたの。
誰か。
もう、十分でしょ・・・??
おとおさん。おかあさん。ひろみちゃん。 ごめんね。 こんな娘で、こんな姉で。
もう目の前には絶望しかないの。 ないったらないんだってば。 しんどいの。 もう疲れてるの。 笑ってるのも辛いの。 いつまた爆発するのかはわからない。
それまでに。それまでに・・・・。
|