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re-invention



 ジャンプの課題に格闘する姿を見て

午前中はテスト返却を3クラス。
平均点だけを見れば30点を若干下回る程度だが,
ほとんど点がない生徒もいる。
授業の在り方を再度考える必要があるのかもしれない。

あいさつや気持ちの持ち方について熱く語り,
4人組で計算の確認を15分から20分程度。

分かるとできるは違うし,噛み砕けばいいというのでもない。
音声カードについても,もっとモチベーションを上げるために,
グラフ化を図って見ようかと思う。
もっともそれは,振り返りカード全般について言えること。


昼から休暇をいただき,いろいろな思いを振り切って富士市の某中学校へ。
ここへ来るのも3回目。
相変わらず,生徒全員の存在感がある掲示が目につく。
自校でも,もっと写真を入れていきたい。
学校全体での取り組みを一度見るために,
午前中から終日見に来れるといいなあと思いつつ。

授業は2年生の技術,クランクを工作する授業。
剣道部顧問としてしか知らなかった,N先生の素顔に触れる。
およそ75分,蒸し暑い中,がんばる多くの生徒たち。
課題を抱える生徒もいて,きれい事だけでない中で
全校で格闘している様子も見える。

授業後に少しだけメモしたこと。

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考えさせる授業。
課題提示と,途中でのクランク構造を発表させた班の動きを見せ,
あとはグループでひたすら考える。
それでいて,生徒が飽きないのは,目指すものと実物があるから。

簡単ではないが,偶然できることもあるだろう。
物づくりにこだわっているから,
シャベル部分との連結を作らせていたのかと思ったが,
実はそうではなく,ダブルクランク構造にしたかったから?
とはいえ,それをどう論理づけていくのか。
クランクについてかなり学習していた感じがするのも,
普通のことなのだろうか?

学ばなければいけないことに追われている感じのある自分の今。
生徒の文脈に沿って課題を組むのか。
それとも,生徒の躓きを生かすことで,授業を組むのか。
生徒の実態から,単に教科書を進めているだけでも授業になる。
でもそれでいいのか。
ジャンプの課題となった時に,生徒は本気になる。
普段の授業の在り方と絡めて,議論を聞きたいもの。

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事後研の中で語られていたことが,今一つ分からなかったが,
クランク構造で,こういう動きになることを学んでいたからと言って,
逆に,こういう動きにするにはどう構造を組んだらいいかは難しい。

という話を聞いて,なるほどと思った。
こんなところに,ジャンプの課題のヒントがあるだ。

佐藤学氏のコメントは,今回も見事。
そこでの表情もいい。
クランクやっているから,先生は共有できると思った。でも子どもたちにはジャンプの課題だった。どうして,そういうことが起こってしまうのかと言うと,教材を子どもの学びから見ていたかどうか。今日の授業はここまで持って行くぞ。そのためにはここを共有し,ジャンプがこれだ。…そう発想すると失敗する。下手な教師はどこまで行こうかを考え,上手い教師は始まりを大事にして,その後はその場で考える。始まりを大切にしていない授業はいやだ。共有を丁寧にしないと教師の独りよがりになる。逆算で考えると,・・・ではなく,最悪のことを考える。なんでもできると考える長嶋は,最高の状態で考える。でもリーダーとしてはダメだ。いいリーダーは,最悪を考えて,それを避けようとする。だからのびやれる。ゴールに縛られない。
自分はゴールに縛られている。
授業を何とか枠に収めようとして,生徒の発言をまとめることも多い。
以前の自分の方が,もっと乱暴で,生徒にゆだねていたかもしれない。
限られた枠の中で,何ができるかを考えている今の自分。
生徒の息遣いを感じながら授業を進める教師になりたいが,
そのためには,更なる教材研究が必要だということか。
分かるけれど,現実的にはどうすればいいのか。
まだまだ悩みは尽きない。

基礎から発展へ進むのはできる子。発展から基礎に戻るのができない子。だから,発展をやるべき。
こんな話も確かに納得できる。
ジャンプの課題のある授業を残り3週間でいくつチャレンジできるのか。
がんばってみたいと思う。





2007年07月02日(月) 常に新しい形での負荷を
2006年07月02日(日) 我慢と思い切りの勝負
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