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re-invention



 きちんと受け止めてもらえるだけで

今日で部活のない日も終了。
朝,数学や道徳のワークシートを印刷する。

授業は,Voyageで発見した数の法則を確認し,
文字式で説明するもの。

Voyageを
生徒に持たせずに,
こちらが操作し,
法則を確認する。

その上で,
そうなる理由を
文字式で。
核となる
骨組み部分のみを
黒板に示し,
大半の時間は,
スタンドアップで
理解を促す。
生徒同士の関わり合いは,概ね上手く動いている。
柔らかい時間の中でしか,抽象思考の伝達は行われないと
腹を決め,生徒に思いを伝えて委ねる。
ここで,Voyageを使ったクラスとの差が,
どのぐらい出るのだろうか。

初任者のS先生の授業を見る。
基本的な部分が安定しているので,授業が楽しい。
「減法で答えが増えるのはどんなときだろうか?」
という主発問に対して,
「マイナスのカードを引く時」と答えた生徒の発言を,
スタンドアップで理解させていく。
ところが,どういう訳か時間が経つにつれて話がずれてくる。
多くの生徒が,
・プラス引くプラスは,答えが減って
・マイナス引くマイナスは,答えがふえるとまとめている。
プラスとマイナスの演算を考えていないのか,
見ていながらそう流れていった理由が不明。
おそらくは,加法の授業時の中に原因があるのだろうけれど。

午後の道徳は,人とのつきあい方シリーズ第1弾と題して,
「上手な聴き方」を実施。
流れは以下のような感じで。

この授業のねらいや,全体への注意事項の後,
1.お手本のロールプレイを見せる
「このクラスで話を聞くのが上手な人は誰?」と聞き,
 その生徒のみに「良くない聴き方のポイント」を見せてから,
 みんなの前で,話の得意な人に話させて,(話題例:今日の朝ご飯)
あえて良くない聴き方で話を聞かせるロールプレイを見せる。
       ↓
話し手や見ていた生徒に
「どう思った?」「どこが良くないと思った?」
と聞いて,何がポイントなのかを明らかにする。
併せて,良い聴き方もさせて「どこがよかった?」を聞いてみる。

2.良くない聴き方と良い聴き方の両方で話を聞く
  ロールプレイを隣同士で行う。
(話題例:今日の朝ご飯)
・時間を1分間区切って,良くない聴き方・良い聴き方をし,
 交代する。(1分×4)
・2つの聴き方をされての感想を書く。

3.良い聴き方のポイントをまとめる(ワークシートに書かせる)
  詳細は,「実践ソーシャルスキル教育」をご覧下さい。
  この本はお薦めです!

4.3人組で,よい話の聴き方の練習をする。
 (3人組で,話し手・聞き手・コメント係を交代して行う。1分×6回)








5.今日の授業の感想を書く


ロールプレイが上手な生徒のお手本を見せることで,
その場の雰囲気を和らげて,隣同士でロールプレイ。
良くない聴き方をされると,以下に辛いかを実感させた後で,
具体的に気をつける点をまとめて,それを練習し,
聴き方を評価させ流れは,なかなかいい。
生徒もかなり乗って,聞いてもらえる快感を実感した様子。
クラスの雰囲気が目に見えて良くなる。

生徒達の感想は以下のような感じ
・よくわからなかったけれど楽しかった。相手の目を見るのが私は苦手だから,気をつけたい。友達であっても,初めてであった人でも,私の話をしっかり聞いてくれるとうれしいです。だから私も気をつけたいです。
・今までは人の話をちゃんと聞かなかったのかもしれないけれど,これからはちゃんと聞こうと思いました。また,この授業をやるときは,もっとしっかり聞けるように頑張りたいです。もっとしっかり聞けば,友達関係も良くなるのかな?人の話を聞くのは難しいけれど,人の話が聞けるように努力したいです。
・言い聴き方をしてもらってうれしいとコメントできた。今までうれしいとか思ったことなかったです。たぶん悪い聴き方をされて比較できたから書けたと思います。いい聴き方をするのがあたりまえになっていきたいと思います。周りの人の良いところももっと見つけていきたいです。
・自分では気づかなかったことも少しわかりました。これからはもっと意識して聞きたいと思います。聴いてきたときはかなり良い気持ちでした。前までのことを悔やみます。


自分も,生徒の言葉をどこまできちんと受け止めていたのか,
ちょっとだけ反省。
このシリーズを,もっと

早めに帰宅すると,そのままダウン。


2006年05月16日(火) 長縄大会で
2005年05月16日(月) 何となくの会議を変えたい
2004年05月16日(日) 仕事の見通しを持つ


2007年05月16日(水)
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