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re-invention



 松下財団成果報告会

松下教育財団の研究助成成果報告会のため,東京へ。
新幹線の中で,ひたすらプレゼンに修正を加える。
日暮里駅で下車するのは初めて。

会場ホテル近くのルノアールで2時間,
さらにプレゼンを詰める。
数学関係の人は,そういないことだろう。
だとすると,数学的な話よりも,
もっと大きいところで勝負した方がいい。
時間が10分と限られているので,生徒の反応などを
吹き出しで入れていく作業。
デモンストレーションも,ボール落下のみにすることに。

発表は,さすがにテクノロジーを熟知した方の集まり。
特に理科関係の方のビデオを使った取り組みは楽しいもの。
瞬間をとらえる体験は,生徒達もうれしいだろうなあ。
とはいえ,素人が手を出すのは少々ハードルが高そう。
このあたりが,テクノロジーが普及しない一因なのか。
また,ビデオクリップなどデジタルコンテンツ作りで
助成を受けている方も多いが,どう使うのか使えるのか。
以前飯島先生のところをはじめ,数学でも多くのものを作ったが,
あまり活用されていない(だろう)現状を考えると,
作った本人は満足だろうが,難しいだろうなあと感じる。
大阪市立大 木原先生からの講評にもあったが,
実際に行けることを前提に,事前学習として活用するのかと,
行けないことを前提に,それをメインとして学ぶのかは
大きく違うだろうが,それで生徒は本気で学べるのだろうか。
いつでも見られるという気持ちから
学びの感動や探求心が失うのではないかとも。
自分の発表は,やや時間オーバー。
でも,まずまずの反応をいただけホッとする。

ワークショップはテーマのとらえが甘く,
授業について行けない生徒状態に。
何を,何のためにするのかがわからないと,
似たようなことをしていても,実は大きく違う。
上手くまとめていくグループが多く,さすが。
また,木原先生の切り返しや指摘は鋭い。
こんな見方ができるようになりたいものだと思う。

シンポジウムは,短時間ながら当を得た
木原・中川・堀田の3先生の話。
・実践を評価する枠組みやその手法をさらに充実させてほしい。
 新しい実践ほど,評価の尺度も作り難いもの。
 評価は数値だけではない。数人の生徒の変容を追うのもいい。
 学校の同僚への働きかけも忘れずに。
・目的→成果・課題の整合性を。
 成果・課題のケタを落とせ。
・メディアで体験を奪わないこと。望ましい体験をどう増幅するか。
 でも,メディアは体験ではないのか?


懇親会は早めに抜け,新幹線の中で市の課題研の資料作り。
刺激を受けたせいか集中。やりたいことの大枠が見えてくる。

2004年08月08日(日) 日本科学教育学会3日目


2005年08月08日(月)
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