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re-invention



 卵のカーブ

月曜日の一時間目。
ボール落下の授業の最後のクラス。
今ひとつノリが悪いのは,月1だからなのか,
それともこちらのドキドキ感が薄れてきているからなのか。
振り返ると,このクラスでは身近な放物線で発見がなかった。
他のクラスではこうだった・・という流れになっていたことも原因か。
テクノロジーを活用したから,必ず面白い授業になるとは限らない。
授業はさまざまな要因の上に成り立つ。
以前聞いた愛教大の志水先生の
授業力={教材把握力×子供把握力×指導技術}×精神エネルギー
という公式を思い出す。
授業を重ねていくことで作り出される,
その授業におけるクラス独特の雰囲気は,
教師が生徒を認め,生徒も教師に認められたいという関係や,
生徒同士が互いに認め合い,認められたいと願う気持ちから生まれる。
自然な関係が構築されるといいのだが・・・。

次の時間は,班毎の実験。
前回,
「かまぼこは放物線?」
という楽しい問いを出した班が,かまぼこ,はんぺん,卵,にんじん・・・と食材を準備し,
それを写し取れるようにアクリルボードも持参する気合の入れよう。


こういう馬鹿馬鹿しいことにもまじめな姿勢は,いいなあと思う。

卵の尖った方は放物線らしいと言い出す。
本当だろうか?
スーパーへ行ったら,何を見ても放物線ではないかと思えてしまって困った」という生徒の会話に思わず微笑む。





これを見た感じでは,かなり放物線に近いのかな?











Grapesで近似してみると,上半分はほとんど円。
でも,下側の尖った方は,放物線とはちょっと違った感じかな。
にんじんにせよ,はんぺんにせよ,卵にしても,今までそんな見方をしたことがなかっただけに,とても新鮮で面白かった。



M先生は,ある班に密着指導。
デジタルビデオで
教科書にあるような転がる物体の落下を撮影できないかと挑戦。
あの角度で,本当にy=(1/100)X^2になるのだろうか?
ほぼ同じ角度にして実験してみると???
物が動くと,カメラからは扇形に角度がついてしまって
かなり難しいことが分かる。


進路便りを印刷し,早めに帰宅。
岡山での論文発表会の時間が決まる。
今やっていることを,発表した方が数段面白い。


2004年11月08日(月)
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