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re-invention



 多くの方の支えで

なかなか疲れが取れないのが気になる金曜日。
欠席3人。

授業は,ボールの落下。
この日の朝,金沢高専の三尾さん届いたばかりの改良プログラムは,
なんとバージョン7。
切り取りをやり直せるのはとてもありがたい。
説明20分,実験20分という感じで収まってきた。
とはいえ今日もデータをVoyageに転送する際,エラーがかなり出る。
原因は,おそらく距離センサーCBRの電池切れと,
転送中にケーブルを動かしてしまうこと。
ちょっとしたことでエラーが起きることを確認する。
機器を机においてデータを転送すると,ほとんどエラーは生じない。

授業後,
「先生,今日の授業は特に面白かった。」の声。
Voyage使いの達人になった生徒からは,
「やっと数学らしくなりましたね。」
使える数学になってきたことに,生徒も満足。

進んでいるわがクラスでは,班ごとの実験の発表。


黒板を斜め上に転がるボールの軌跡
対応表も書いて,
違いのなさを示す。







バウンドするボールの軌跡を追ったグループ。
頂点前は  Y=-0.2X^2,
頂点後では Y=-0.22X^2と
若干違いがあったとのこと。
「頂点を取る際の誤差ではないか」
と発表していたが,それは空気抵抗がなせる業かもしれないと思った。
ホームランボールの軌跡も,実はきれいな放物線ではない。
曲線をよく読んでいる生徒たちに関心。

転がるガムテープのグループの動機が,
「加速するもので2乗に比例するのなら,
減速するものでも2乗に比例するのではないか」
というものだった。
こういう柔軟な発想を,もっともっと引き出す授業をしたい。
それはテストには出題されないことだけど,
きっと生徒がこれから生きていく中で,使える力になるはず。


さらに驚いたのは,
下敷きカーブ。
この状態から,一致する二次曲線はなかったと発表する。
確かによく見ると,原点付近では一致するが,
原点から離れるにつれて,数式のカーブはデータの外側に。
比例定数をもう少し大きくすると,
原点付近のカーブに合わないことまで確認していた。
素直に事象を分析できる眼を持っている生徒たち。
大人のほうが,先入観があってダメなのかもしれない。
秋田大の後藤先生や,石川高専の沢田先生からいただいた
これらの事象に関するメールを紹介して終わる。
なんだかとてもアカデミックな気分。




2004年11月05日(金)
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