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■ 構えと呼吸
いつもどおり,朝5時に眼が覚める。 6時過ぎに,陸上部の生徒が二条城の回りで練習するとのこと。 散歩がてら,外に出る。たくさんの人が,朝の京都を走っている。
朝食後,班コース。 生徒がお世話になるお店や事業所にあいさつ回りに。 一軒目の団扇の「阿以波」で, 10代目の饗庭智之さんから約2時間(!) 興味深いお話を伺う。 生徒よりも,自分がはまってしまった感じ。 ・伝統と意識しないでやろうと思っている。やらねば・・と思うと苦しい。団扇も,ギフトからインテリアに移ってきている。次は何をしようと思っている。伝統を守らんがために,新しいことを考えて攻めていって,その連続が伝統かもしれない。 ・インテリアになりつつある団扇だけど,扇ぐ機能を落とさないように,作っている。突っ張って競争してくれる相手もいないのに,そこまで手間を掛けてやらなくても・・・と言われることもある。時代は変化するけれど,団扇作りのベーシックな技術は絶対落とさないようにしなければと思っている。それがあるから,お客さんが来る。あそこに頼もうという話にもなる。 ・自分はあまり教えない。こんな時代だから,一時は人に教えなければと思ったが,それではダメだと気がついた。教えると止まる。考えることをしなくなる。成長しなくなる。言われた通りできればいいと思ってしまう。それがプロとアマの差ではないか。人によって骨格も違う。条件が違うのだから,自分で考えて獲得していかなければ。イチローのフォームで打てば,みんな打てるようになるのか。タイガーウッズのようにすれば,みんな勝てるのか。そんなことはないはずだ。うちの職人は,みんな違う。貼り方を見ればわかります。でもきっと自分が一番上手いと思って作っていますよ。 ・自分が唯一「こうしたら・・・」と注文することは,「構え」と「息遣い」。何でもそうじゃないかな。これができていないと。 職人さんの仕事場にも案内していただき,その技を見せていただく。
その後,事業所を回る。 鳩居堂・十三や・山仁 後から聞くと,お土産までいただいたりと, どこもかなり親切な対応をしていただいた模様。 彼らの中学生としての素直さ,純な姿勢がなせる業か。
寺町のサンマルクで,モバイルBB初体験。 その日の昼までのメールをダウンロード。 しかし時間がなく,発信は出来ず残念。
12:30ホテルに戻って,本部の電話番。 いくつかの班のトラブルを受ける。 財布紛失2件。交番に届けるなどの対応を指示。 なんと両方とも見つかる!お金も無事!!京都の人の心は美しい!
夕食後は古典芸能鑑賞会。護王神社にて雅楽と舞妓さんの踊り。 こんな会も,生徒はちゃんと見て聞いて・・・ 見せる側もうれしいだろうな。 舞妓さんはとてもかわいい。 でもとても庶民がうかがい知れる世界ではないのだろう。 美に対する日本人の感性を,旨くくすぐるように考えられた世界。 お金で人の人生を左右しているような感じで, 生徒のように単純に見ることが出来ない自分。
夜は,いくつかのトラブルがあるが,かわいいもの。 男子は見事なぐらい寝てしまい, 21:45のチェック前に熟睡してしまう部屋も。 女子は元気。この差は何だろうね。
2004年05月28日(金)
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