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re-invention



 考える力を育てるには

授業はパズルから因数分解へ。
うずうずして,
自分の考えた意見を言いだしたくなる生徒のいるクラスでは,
その生徒たちを指名して,授業はなかなか盛り上がる。
「何人かの生徒は自分で考え出すが,他の生徒は考えを聞くだけ」
というパターンを脱して,
多くの生徒が考えを出す展開にしたいと思うが,実際はどうだろうか。
何人かの生徒が発表すれば授業は盛り上がるが,
それで,考える力を育てていると言えるのか?
M先生からは,授業者の意図と生徒の思いとのズレを指摘される。

放課後,転入生と保護者が来校。
最初ははにかんで目をあわせられなかったが,
最後は握手して別れることができた。

「これは難しい」とM先生から私立高校の入試問題を渡される。
法則を見つけて20分ほどでなんとか解くが,
もっと簡単な解法のパターンがあるのだろうか?
解ける生徒は,ごく一握りだろう。
でも,こんな問題を自力で解けるのなら,
「考える力がある生徒」と言えるのだろうか。

帰宅すると,
一昨年から約1年関わった数学関係の本の見本が届く。
全体的には,いい雰囲気の出来上がり。
自分の関係した部分は,かなり手を入れられていたが,
アイディアの香りは残っていた感じ。
以前この仕事に携わったときは,跡形もない感じだったから,
よしとすべきか。
「わかりやすく書く」ということが今の自分の課題のようだ。


2004年05月07日(金)
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