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■ 生徒のつまずきは多様
残り2時間あまりの授業。 理解すべき内容だけを羅列することなく, 生徒が考える授業をしたいと思う。 回転体について教育ネットひむかのサイトや, 回転体を手軽に作成できるフリーソフトをプロジェクターで見せる。 コンパクトにまとまっているのがいい。 3:4:5の直角三角形を回転してできる円錐を作るために, 展開図をどうすればいいかが今日のメイン。 底面の円周と,弧の長さが等しくするまではすんなり出るが, 弧の長さを測れないから,これだけでは実際作れない。 この手の作業を小学校ではやっていないらしく,苦戦。 前回の指導要領改定で繰り返して学ぶ部分を削除したことが, いろいろなところで,マイナスに働いているのだろう。 そこから,中心角をどうすればいいかを全体で考える。 ヒントをつかんだ一人に概略を説明させて, 全員を立たせて,わかったものから座らせる方式。 立っている生徒が,わかった生徒に群がって, 何とかわかろうとする動きがいい。 黒板の前に集まって,「ここがどうしてそうなるの?」 と質問を繰り返す生徒たち。生徒のつまづきは多様で, とても一通りの説明で何とかなるものじゃない。 残念ながら「比例」という言葉は生徒から出てこなかったが, なかなかいい感じの追求ができた。 時間があるクラスでは,紙で実際に作らせてみる。 計算で求めた中心角216度というなんとも半端な数字で, ぴたっとできるところが美しい。
2年生選択数学の最終回。 1年生で使った3Dジオシェイプスで正多面体を作らせる。 人数が少ないので,三人組で正20面体までできてしまう。 少人数制の授業は,それぞれの活動のみ届けができていい。 最後に1年間を振り返っての感想を書かせると, 思ったよりも多くの思いを持っていて15分では時間が足りない。 月曜に提出することにする生徒が半数以上。 振り返ると「一あたりの量」を核として文章題を解いたり, エクセルで度数分布表を作ったり,TI92を使ったり, 影の長さの問題を条件を変えてとことん追求したりと, いい加減なようでいて,なかなか楽しかったこの選択。 生徒も楽しんでくれたようで, 来年度もこのメンバーの大半が希望しそうな気配。 Voyageで本格的な「生徒が数学する」数学に挑戦しよう。
放課後,学級編成。これは難航。 さらに昨日の松下さんの授業の感想をまとめた学級通信や, 通信表関係のサポートし,久しぶりに塩澤先生と数学談義。 最近の授業についていくつか話ができる。
自宅へ帰ると明治図書の数学教育4月号が届く。 3年生二次方程式の応用の授業実践を執筆。 作図ツールで問いを引き出し,サイン方式で・・・と長いタイトル。 皆さんに理解していただける内容になっているだろうか。 サイン方式は,ぜひ広めていきたいと思う。 こういう雑誌の性格上仕方がないが,教材研究がメインで, 生徒の多様さを引き出す発想の内容が少ないのが気になった。 少人数習熟度,コースわけ・・・プログラムされた授業。 人と人が作り出すライブ感,ドキドキした気持ちの中での インスピレーションの閃きのような感じを自分は失いたくない。
運動をしていないためか,風邪気味になることがこのところ多い。 風邪薬を週に何度か服用する生活は決していいものじゃない。 リフレッシュしようと思うが,まだまだ仕事は山積。
2004年03月12日(金)
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