えあですこんにちは。 母入院日記16。 初日はこちらから。
日曜日も、いつものようにお見舞いに行きました。 すっかりと病院に居つく生活が定着しています。
そういやその昔、父親が仕事中の事故で入院したときには、後遺症が残る大惨事だったにも関わらず、数回見舞いに行っただけだったんですけどね…… 流石にその日、家に置いてあったメモを見たときは慌てて自転車で飛んでいきましたけれどね。 病院がちょっと遠かったからとはいえ、ごめん父。
話が逸れました。 カテーテルの検査から1日ばかりは、腕を動かしてはいけなかったらしかったですが、その状態も日曜には解除され、いつものように漫画などを読みながらまったりと過ごしていました。
そんな夕方頃のことでした。 珍しく先生が病室にやってきて、「ご家族の方が来てるなら検査の説明をします」と私たちをナースステーションの一角に呼びました。
先生はパソコンのカルテを見ながら説明しました。
「検査の結果、心臓の血管が狭くなっている所がありました」
つまり……狭心症です。 狭心症とは何らかの原因で心臓の血管の血の巡りが悪くなり、胸が痛くなったりする病気で、その血管の流れが完全に滞ってしまえば心筋が壊死する心筋梗塞などになってしまいます。 結構太い大切な血管がその症状を呈しているとの事。
「この部分にステントという、金属の筒を入れて、狭窄を広げます」 以下、ステントの説明資料みたいな図を見せていただきながら、今後の治療の説明をしてくれました。
この狭心症が、母の体調不良の本当の原因なんでしょうか? と聞きますと、先生は、口ごもりました。 ……えっ? なんなんですかその反応。
「いえ、これが原因であるとするとまずは(中略)ということになるはずなので、これが原因とも……」
……。え。 じゃあ、結局原因、なに。 もしやまだまだ分かんない、と? 先生は非常に困ったような顔をしました。 マジでわかんないのか!?
こ、これだけ検査してもまだわかんないことって、そんなに多いんですか? と聞きますと、先生は、やはり困ったように、 「珍しいです……」
原病発見またしてもならず。 これは本格的に奇病なんでしょうか……? しかし、この狭心症も治療を要するものであるため、まずはこちらを治療することとしました。
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