2003年08月06日(水) |
うちの子が消えた!(驚愕度90%) |
えあさんちには、4匹の子猫たちがいます。
まあ、子猫といっても…… 体重最大で5Kgの御年10歳の子猫たちですけどね?
4匹のうち1匹はお母さんなんですが、そのお母さんにいまだに甘えておっぱいちゅーちゅーする犯罪的なかわいらしさ。やるのは一匹だけですが。 ああ、らぶりー子猫。
そんな彼らは完全な家猫です。 お外になんて、今まで数える程しか出たことがありません。
その上基本的な生活空間は居間と限定されていますので、開けっ放しのふすまから脱走し階段を駆け上がって二階に行くのすら大冒険。 二階で誰かと出くわすと、必死になって逃げ帰ってきてしまいます。
そんなうちの子の一匹が、ある朝、いきなり姿を消してしまったのです。
朝目を覚まして居間でごろごろしつつテレビを見ていますと、ふと気付いたように母が言うのです。
「C(イニシャル)がいない……」
我が家の猫生活圏は具体的に言うと、六畳の和室に十畳程のリビングに台所を足した程度の狭い室内です。 しかしながら奴はよく、お膳の下とか冷蔵庫の上とか箱の中とか洗濯物の中などという実に猫らしい場所に潜んでおり、ぱっと見どこにいるかよく分からないときが多々あります。
なので、いつもと同じだろうと思いつつ、心当たりのある場所を見て行きます。 が、どこにも見つかりません。 チェックしていない場所が一箇所、いろいろ物をどかさないと見れない場所があるのですが、そこは他の子の住処なので、今行方不明になっているあの子は恐らく入りません。
……うーん。 では最終手段を使いましょう。
猫のドライフードを手に持ちまして、がさがさと振りながら居間を練り歩いてみます。 この音を聞いたらば、家でいちばんの大食らいであるC君は、どこにいようと飛び出して来ずにはいられないはずです。
彼でなくともこれはたまりません。 夜から何も食べていないみんなは、わらわらと集まり一心不乱に私を見上げにゃーにゃー鳴き始めました。
だというのに…… 本来なら絶対一番最初に来ているはずのCはやっぱり来ませんでした。
……何故。 もしかしたらと思い二階に足を運んでみるも、やはり見つからず。
まっまさか! 何かの間違いで、私の起床時間よりも先に家を出る父の隙を突き、一緒に外に出てしまったのか!?
うちの猫はお母さん猫を除いてみんな生まれついての家猫で、大変怖がりです。 そんなわけで扉が開けっ放しになっていたとしても、そうそうは出て行きませんが、前科が全くないわけではありません。 本当に子供の頃、縁側くらいまでなら一度や二度、出て行ったことはあります。
ひー!? こりゃ大変。 慌てて外を一周してみますが影も形も見当たりません。 家の前は住宅地の細い道路ですが、一本出れば県道があります。いやまさかそんな遠くまで(といっても30m)出るとは思えませんが、家の前の道路だって車が全く通らないわけではなく、しかしとりあえずそのよーななんかやばげな物体は見当たりませんのでまだ無事にそこらへんにいるのだろうとは信じつつ土地勘も生活力もない競馬馬ならシャドーロール着用必須の超無根性箱入り息子、いや去勢したから娘かもあはははもう何でもいいんだがうちの子が、外に出たらどうなるか!
会社になんて行ってる場合ではありません。
おろおろと悩みながら家に戻ると、母が父の携帯に電話をかけていました。 Cの行方について何かヒントを探るためでしょう。
と……
「は? 押入れの戸が倒れてた?」
そんなことを復唱する母の声が。
どうやら私たちが起きる前、居間にある押入れの戸が外れて倒れていたらしく、父はそれをあるべき姿に直したのだという……
まさか。
おそるおそる、押入れを開けてみます。
……案の定。
招き猫のごとく鎮座ましまする体重5Kg(ほっとけ)。
しかも開けた瞬間、私の横をすり抜けダッシュで出て行くし。 暗くてさぞ怖かったのかと思いきや、さっきの猫餌の音が気がかりで餌場に走ってるだけだし。
てンめぇ〜っ!!
かわいいじゃねえか!(←親ばか)
はぁん。こんなところが猫はかわいいのだ〜。
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