閉鎖のシステム。 富士見ミステリー文庫。秋田禎信(字、あってるだろうか)。オーフェンの作者さん。 前にどこかでちらっと書いた、妹が学校から借りてきた作品だが、ようやく読み終わった。キノもブギポも読み終わって本日登校日の妹にまとめてお持ち帰りさせた。
で、閉鎖のシステム。 重ね重ね言うがミステリー。メジャーな作品なのかどうかは知らんが私は知らなかった。 はっきり言って超心配だった。十年もプロやってる作者さんに対して失礼だが、読んでいいものかどうか迷った。作風を考えればミステリーな雰囲気は多分合うだろう。ただ、雰囲気は別として、正直「ミステリー書けるのあの人?」とか思ったりしたのだ。 ファンの人ごめん……私もファンなんだけど……
で。
結局。
読んでみて。
感想。
うっわ、新型ッ!!!
いや、何かもう小気味よくなるくらい新型。 私ミステリーってあまり読まないので、探偵モノ、とか刑事モノ、といった、本気でステレオタイプな作品しか知らないくらいなのですが……
いくらなんでもこれは新しすぎるだろ。
いや、なんつーかものすごく秋田先生らしいなあと思ったんですけど。 私はエンジェルハウリングよりオーフェン派なので、この系統、好きです。 それにしても。ううん。ミステリーなのでネタバレはやりませんが…… これは、ある意味かなりお勧めかも。
ただ気になったのが……
イラスト。
いや、全然嫌いな絵じゃないんだが。 なんだかなぁ。 あのプロペラはいったい何。
ついでだ。キノの旅の感想も。 シュールだなぁ。 シュールすぎて何かを訴えかけるという作品にはなってないけど、たまに、ああ、あるよな。ってにやりとしちゃう話もあったりして。面白い。 いくらファンタジーでもここまで極端な設定を張ったのは見たことねえよってくらい凄いものがあって、だけどそれを突っ込んだら野暮よって言うくらいなじんで……はいないか、浮いた感じを売りにしてるのかな、そんな絶妙な感じが私は好き。
そうそう。 夜、雨と雷がひどくって、PCがつけられなかったので珍しく居間にいた私。
母「T(妹)、お風呂入ってくれば」 妹「やだよ。お風呂入ってるとき停電になったら泣いちゃうよ?」(←高校生) 父「じゃあ俺が入ってくる」(出てく) 妹「停電になって、電気ついたら誰か倒れて死んでたら怖いよねー」
ぷつん。
妹「あっ。ほんとに停電した……」
がたがた(物音)。がらっ(ふすまの開く音)
父「何だ、いたずらじゃないのか」 母「?」 父「いや、Tがあんなこというからいたずらかと思った。廊下の電気も消えてて手が込んでるなと思ったんだけど」 妹「そこまでしねーよ(笑)」
(五分ほど経過、復旧。)
妹「……うわ!?」 母「どうしたの?」 妹「おねえちゃんが死んでる!!」
そうです。 えあおねえちゃんは一言も喋らず何をやってたかと申しますとかわいいTちゃんの意向に沿うように床で死んでてあげたんですね。 雷も浩々と光っていたのに本気で電気が点くまで気づいてもらえなくておねえちゃん、寂しかったわ。
母「『うッ』くらい言って倒れなさいよ。気づかないって」
ああ。その手があったか。
|
|