2002年06月19日(水) ある六月の夕暮れ

ある六月の夕暮れ。

会社の帰り道。

宵闇にくるまれた風が

私の頬を撫でて行く。

風は

梅雨の香りに満ちていた。

湿った空気と排気ガスのにおいと蛙の鳴く声が

私の感覚器官を穏やかに刺激する。

こんな街中で。

したたかに生きる小さな命たちに称賛の念を込め

私は顔を上げた。

視線の先にあったのは小学校だった。

なるほどここでならば蛙たちも

平穏に歌を歌いつづけることができるだろう。

安らかな気持ちで私は家路を急いだ。














よく見たらそこ小学校のプール

子供たちは平穏じゃ済まねェよなとか思ったんだけど、ま、いいや。

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