今朝のニュースでね、見たんですけどね、長野県知事の田中康夫さんがね、今後読売新聞の取材には回答しないって言ったらしいんです。
実質の取材拒否ですね。
でね、その理由がですね。
長野県内で群馬版の読売新聞を配布したかららしいんですよ。
NYで飛行機の墜落事故があったじゃないですか。
で、読売新聞は急遽一面記事を差し替えたのですが、印刷の関係上先に上げなくてはならない長野県版は差し替えできなかったのです。
ということで、長野県内には群馬版と長野版両方を配布することにしたのですが、一部地域には群馬版しか届かなかったらしいんです。
群馬版には長野県のローカル記事は載ってません。
田中県知事ご立腹。
｢NYのニュースは長野県民より大切なのか！！｣
違うだろ違うだろ違うだろ
ウケの狙い方が違うだろー
テロに震撼した全世界。
可能性は高くないにしてももしかしたらテロかもしれない大事故。
そうじゃなくても十分に凄惨な200名以上の死者を出した惨劇。
それより貴方は
長野県内のどこどこでボヤとか長野県内のだれだれが表彰されましたとかそんな記事を優先させろと言うんですかーですかーかー(←エコー)
……ステキです。
県民を何て深く愛している県知事なのでしょうか。
地元への深い慈愛の心がないとこんな前衛的な発言は出来ません。
遠い異国の事件の所為で何故我々が県内の最新ニュースの情報取得を諦めてまで見たくもない群馬県などのローカルニュースを見なきゃならんのだ！？という長野県民の憤懣やるかたない思いを一生懸命代弁してます。
前衛的過ぎて理解しがたい面も多少というか全般的に渡ってあるけどね多分長野県民にも。
長野へ傾ける愛情の深さはしかと理解しました。
でも。
でもね。
ウケの狙い方が違います。こんなことをしても長野県民は喜びません。
むしろあなたのいらねぇ善意は長野県民を傷つける恐れもあります。
だってさ。冷静に考えても見てくださいよ。
あのまま長野県版のみが配布されていたとしたら。
長野新幹線で長野からはるばる東京の本社に毎日通勤するサラリーマンA氏(35)。
中堅社員として仕事も忙しく残業続き。そして通勤時間片道3時間という彼の情報収集源はもちろん朝、車内で読む新聞。
｢あ、このボヤうちの市内じゃん放火の疑いもありだって怖いな｣
会社に着きます。同僚に話します。
｢放火って怖いよな｣
｢そうだな飛行機事故より身近な分怖いな｣
｢は？飛行機事故？何でまたいきなり突飛な｣
｢何お前知らないの！？｣
一面にでかでかと載ってたじゃんといわれ慌ててチェックする本日の新聞。
載ってない。
載ってないよ。
間違えて昨日の新聞を持ってきたのかと赤面しながら日付欄を見ても
限りなく間違いなく本日の日付。
……。
…………。
どうして？どうして僕だけ？
もしやこれは間違えて配送された恐怖新聞なのか？
てゆうか今の若い人恐怖新聞知ってますか？
朝っぱらから同僚に笑われあまつさえ恐怖新聞の恐怖にもおびえる羽目となったA氏。
仕事なんて手につくはずがありません。
つまらないミスを連発上司に怒られ部下には｢しっかりしてくださいよ〜課長｣。
終業後がっくりと肩を落としながら向かう先は会社近くの居酒屋。
｢なんだよ〜おれだってな〜あのニュースさえ知ってれば〜あんなミスなんて〜｣
店主に向かって管を巻きまくるサラリーマン。
｢そうですねーでもお客さん飲みすぎだよ？｣と店主。
ふと壁にかかった時計を見るA氏。瞬時に酔いが覚める。
｢！！ 今日C子の誕生日！！｣
やくそくしてたじかんは２じかんまえ。よやくしていたこうきゅうれすとらんにかのじょはなんふんまえまでいたのだろう。
かばんのなかにはきのうかったゆびわがよるのくうきにとてもつめたくなっていて。
……いかがですか？ 田中県知事。
貴方の暴挙で一人の男の人生がぶちこわしです。
貴方は長野県の繁栄の為長野県民の幸せの為なら一人くらい犠牲にしたっていいやという心の持ち主じゃないでしょう？
住民感情利用するのも結構。
それが住民のためになれば心の底から人々のためを思ってやった善意も支持率獲得のための偽善戦略もどの道同じだからね。
それにしても何てサービス精神旺盛なんだ田中康夫。
長野県民でもない私のウケを狙ってどうするの。
次の県知事選に私貴方に投票してあげることは出来ないの。
私の好感度上げたって無意味なのよああ腹がよじれる。
いいじゃん普段は読めない群馬版読んでみ面白い記事載ってるかもよ？
三丁目で放火魔逮捕とか。
ちなみに私が朝見る番組はズームイン朝だから。
日テレの主張からの妄想ですが日テレの主張自体が田中県知事の主張と食い違ってます等の異議は承りませんのであしからず。
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