GARTERGUNS’雑記帳

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イドガル考
2005年04月06日(水)

中々咲かない桜にまだかいなと思っていたら、いつのまにか弱冷車が登場する様な気候になっていました。

3巻を読み返すたびに「ガルデンが魔王になって終わっても面白いなあ」と思っていたのですが、実際にそうなった時の展開を考えてみるといつも救いの無いオチに行き着いてしまいます。

例えば、聖騎士のリューがアレだけ乗り手に負担を強いるものである以上、それを上回る君主のリューたるや、乗り手に掛かる負荷量は相当なものではないか、とか。
幾らガルデンが「二百余年を生きてきて君主の力も思いのまま」な海千山千の戦士だったとしても、君主の階級転移を解けない状態(=魔王化)が長く続けばいずれは燃え尽きてしまうのではないでしょうか。

よしんば魔王化によって(ガルデスやア・ザカンの様に宝珠の力を手に入れるなり何なりして)生命と莫大な力を保つ事が出来たとしても、精神の方がそれについていけるのか。
逆境にもめげない漫画ガルデンは精神的にとても強い奴なんだろうとは思いますが、終盤の発狂振りや台詞(「全てが滅んだ後この私が支配してやる」とか)を鑑みるに、手に入れた力をアヒャアヒャ笑いながら暴走させて、ヒトヤエルフや邪竜族どころか一族郎党諸共にアースティアを壊滅させてしまいそうな。
ア・ザカンを面と向かって裏切るまでの鬱屈した感情や溜めに溜めた破壊衝動なんかももの凄いものがありそうですし。

それに……それに、例え心身ともに大丈夫で凄い力を自由に使える魔王になったとしても、「強い力の代償」とかいってTV邪竜皇帝みたいな変な仮面を被らされたり、ガルギルツみたいな変な鎧を着せられたりしたら……!!!
君主の鎧だけでも大概アレなのに!!あああ……!!!

やはりガルデンたるもの、「正義の味方」に倒されて這いつくばっては、イドロやマーカスを初めとした部下たちや忠犬シュテルなんかに後押しされて立ち上がって、メラメラと野望やハングリー精神を燃やしている方が良いのかもしれません。

そんなわけでイドガル。
豪華本B綴じ込みポスターショック以来、漫画版ガルデンは何度描いても凄いガタイになる。(そしていつも描き終ってから我に返って「でかっ」と気付く)

ガルパフとかだとまず初めにドロドロとした関係ありきという気がするのですが、イドガルの場合はこう……まず癒しと愛ありき、みたいな……!!
冷酷残忍で計算高いと言われ、他者を裏切る事を何とも思わない彼が、「イドロ!精霊石を出せ!!」なんて台詞が示す様に超重要で戦況をひっくり返す切り札をイドロに預けていたっていうのに愛を感じます。
シュテルやマーカスについて語るシーンを見ていても、ガルデンって奴は何だかんだ言って部下を信頼し自慢に思い愛しているのだなあと思います。
だからきっと部下達からも慕われているのでしょう。

とりあえずイドロには、ボロボロになっても立ち止まろうとしないで矢面に立ち続けるガルデンを時に労わり時に癒してあげる様な愛があったらいいなあと思うのです。
「どうせ精霊石は一つではない」のシーンの様に、ガルデンもイドロに対しては結構優しい(気がします)し、言う事もそれなりに聞きそうですし。
イドロの前でだけは「一族の長」の仮面を脱ぐガルデンとか考えると萌えるんですが。
どうせなら、ガルデンと二人きりのときのイドロには、「エルフの若奥様」のミツコさん並に若返っていて欲しい。
「イドロは若い頃はきっと美女だったに違いないと訴える会」の木っ端会員としてのささやかな叫びなんですが、夢を見すぎでしょうか。
夢を見すぎなのはいつもの事ですね。そうですね。


ところで今日はこの雑記に「ガルデン×イドロ」の検索ワードでお越し頂いた方が凄く多かったみたいなのですが、御希望にはそえましたでしょうか。
(後は「ふんどし 六尺 夢中」とか……当サイトでそんなキーワードに引っ掛かる事が出来そうなのは擬人化シュテルくらいしかいないのですが)



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