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和菓子屋さんの店先に、綺麗でかわいい桜餅やうぐいす餅が並ぶ季節となりましたね。 突然ですが、マジドーラとシュテルは仲が悪いだろう(少なくとも良くは無いだろう、多分)と思っています。 この二人(人?)ならばきっと、「和菓子屋さんの店先に並んでいた桜餅を、乗り手に貢がんとしてうきうきと買ってきた所で鉢合わせ」なんてほのぼのシチュエーションすら、胆の冷える罵り合いに発展するに違いない、と。 「貴様、何だこの薄っぺらな菓子は!小麦粉を焼いた皮で餡を包んだだけの、これのどこが桜餅だ!ふざけるな!!」 「あんたこそ何よこれ!もち米の中に餡を入れるって、彼岸のおはぎと勘違いしてるんじゃないの?! 大体もち米をピンク色に染めてある時点でおかしいのよあんたの地方の桜餅は!!」 「貴様にピンクがどうのこうのと言われたくないわ、このドピンク頭ァ!!!」 醜い争いをしている従者をおいて、ロイヤルでセレブな乗り手たちは、少し早い春のお菓子にうっとりまったり。 日の出国出身の乗り手たちの勧めるお茶の素晴らしい香りに、オリエンタル・ヒノデの神秘を満喫。 そんな幸福な姿に心を打たれ、毒気を抜かれて、従者たちも争いの手を止めます。 が、それも束の間、今度は「桜餅についている塩漬けの桜の葉は食べるべきか否か」で罵り合いですよ。 「食べるわけ無いでしょう、あれは飾りよ!あれを食べるって言うならあんた、柏餅を巻いてる柏の葉や笹団子を巻いてる笹の葉も食べるわけ?どうりでカミキリムシみたいな顔してる筈よね!!!」 「き、貴様、言うに事欠いて何という事を!!これだから風流を解さぬ奴は!!」 「赤と黒の毒虫みたいな体色の奴が風流とか言ってるんじゃないわよ!大体、甘い桜餅になんであんなしょっぱいものが巻いてあるのよ?要らないでしょう普通に考えたら!!」 「貴様にだけは体色の事を言われたくない!!それに甘味に塩味を加えるのは、スイカに塩・ぜんざいに塩昆布の例を見ても判る様に、至極一般的なものであろうが!!」 更に此処から「ぜんざいと汁粉はどちらが美味いか」「入れる餅は四角か丸か」「そもそも正月のお雑煮論争だって決着していない」とどうでもいい論議がエスカレート、最後には殴り合い。 結局は「もう貴様の顔など見たくも無い!」と、互いに向かって岩塩を投げつけて別れる事になる二人ですが、悲しいかな、乗り手同士はこの優雅なお茶会をいたく気に入っておりまして。 結果、それほど日も経たぬ内に二人は、またも手に菓子を持参の上でお互い合わせたくも無い顔を合わせる事となるのでした。 パッフィーとガルデンがお互いの因縁を超えた所で、お友達として仲良くなってくれたら萌えるなあという話。 其処にグラチェスも入ってくれるともっと良い。
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