GARTERGUNS’雑記帳

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フィクションですよ
2005年02月23日(水)

ホテイ氏の久々のニューシングルを買いました。
表題曲は勿論イイ感じだったのですが、個人的にはカップリング曲の方がグッときました。
忍耐決して報われず 頑張って損して挙句に LET ME DOWN」というヘナヘナな男(多分)の曲なのですが、聞いている内に某苦労性デリンガーを思い出して目頭が熱くなりました。
あと、表題曲に登場する「喜怒哀楽主義」。
O塚愛嬢が歌えばキュートでかわゆらしく聞こえる言葉であろうに、ホテイ氏が歌うと途端にとてつもなく物騒なものに聞こえるのは何故。

―――――

受験シーズンということで、最近、大学の入学試験合格者番号お知らせレタックスシステム(略して大レタ)の準備で局内がばたばたとしていて、やたらと忙しないです。



「マジドーラ総務主任、まだカオスティア局からの返答は無いのか?」
「そうなのよゼファー上席課長代理。
 困ったわ……もう何度も問い合わせているのだけど」

「遅すぎるではないか、通常二日あれば十分のところを、四日も五日も待たせおって!!」
「そう言ってやるな、シュテル課長代理。カオスティア局はお前の古巣だろう」
「古巣など関係ないわ!この遅れの所為で、もう何日ガルデン様にお独りでの夕餉を強いていると思っているのだ!!
 ああ……嘆かわしい。あの寒々としたダイニングで独り、作りたてでない料理を召し上がっているお姿を想像しただけで、わたしは……!!」

「(また始まったわ……)」
「おのれカオスティアの有象無象どもめ……年賀状販売の際に予約客を横取りしたのを、未だに恨みに思っているとみえる」
「あんた、妙に営業成績が良いと思ったらそんな事してたの……」
「……恨みなどは別としても、今年のカオスティア局は、様々な面に於いて不手際が目立つ気がするな」
「そうね……局長が代わった所為じゃないかしら」
「局長が代わっただと?」
「ええ。今の局長はガチガチに保守的な上に、何でも自分の思い通りにならなきゃ嫌だっていうタイプみたい。おまけに来客のたびに局員をかり出して接待させたり、お陰で仕事が進まないって聞いたわよ」
「そうか……それは厄介だな」
「ふん、カオスティアらしい小物の局長ではないか。
 それに、どんな暴君だろうが此処の白竜局長よりはましであろうよ」

「あんた、この部屋の隣が局長室だっていうの判ってる?だから営業成績トップのくせに、査定でマイナス喰らうのよ。
 ……それにその局長、名前だけなら大物よ。あのアイザック家の当主で…」


ガタン!!

「な、なんだシュテル、いきなり立ち上がって」
「アイザック……アイザックだと?あのアイザックが、カオスティア局の局長だと?!」
「そ、それがどうしたのよ。知り合いなの?」
「知らいでか!わたしがまだカオスティア局の一般職員だった頃、アースティア支社の上司であったあ奴の為にどれほど苦汁を嘗めたか!!
 いや、わたしだけならまだ良い!忘れもしない冬のあの日、街でばったり出くわしたあ奴は、不運にもその場に居られたガルデン様に対して信じられぬ破廉恥行為を……!!!
 グアアアアアア!!!

「い、いかん、我を忘れて邪竜形態に変身した!!
「ちょと、落ち着きなさいよ!!」
「落ち着いていられるか!嘗てガルデン様とわたしの間を裂き、ようやっと関係が修復した所でまたしても現れるとは!!
 おのれ怨敵アイザック、今度こそ引導を渡してくれる!!

「待ちなさいシュテル、局長室から重いだけが取り得の旧ポスト型貯金箱なんて持ち出してどこに行くのよ!!」
「まさか局長が毎日10円玉を入れて早数ヶ月、今や重いにも程がある陶製の貯金箱鈍器の代わりにするつもりではないだろうな?!」
「やめなさい!そんなガラスの灰皿で殴られた方がマシ級の凶器なんて、残忍すぎるわ!!……ああ、飛び出して行ったわ……あのバカ……!!」
「くっ、こうなったら局内最速を誇る第一集配営業課集荷センター長の爆烈丸に頼んで捕まえるしか……!」
そう言うかと思って、既に彼を呼んであるわ!」
「な、何なんだよいきなり、やっと集荷めぐりから帰ってきたところだっつうのに……」
「実は、シュテル課代が……」
「……という訳なの。早く彼を連れ戻さないと、大変な事になるわ!」
「あのなあ……何でそんな事を俺に頼むんだよ。俺も疲れてるんだから勘弁してくれよ」
疲れているのはこちらも同じだ!!こうして頭を下げているのに何だその態度は!!!
「それの何処が頭下げた態度だ!!大体お前ら、この時期になったら無茶なスケジュールの配達依頼を集配にねじこみやがって、集配課はコミケ前の印刷所じゃないっつーの!!!


次回、「郵便体系エルドギア局物語」第129話・「アイザック死すべし・ガルデン様が一緒にお風呂に入ってくれなくなったのは貴様の所為」、お楽しみに!



―――――

他のリューも書く練習しないとなあ。(リューなのか、これは)



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