GARTERGUNS’雑記帳

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殺人ハンマーでエースをねらえ(04スーパー陸上メモ)
2004年09月23日(木)

「私が注目しているのはあの選手だ」
「投擲選手にしちゃあ小柄だな」
「そう、従来の投擲選手には不可欠だった、投げるものにパワーを乗せる為の体重を絞っているからな。体脂肪率は7%、試合前は3%まで絞り込むらしい」
「そんなので記録が出せるのか」
「いや、今の投擲…特にハンマー投げは、力任せのスローからリズムとバランスのそれに移り変わりつつある。その中でも、技術・力量・肉体のバランス、そして精神面が特に練り上げられているのがあの選手なのだ」
「へえ……」
「あの選手の、サークル内での回転の速さと正確さといったら、まるで精密な機械を見ているかの様だ。その上、精神的にも肉体的にも、昨シーズンより更に充実している。
 これからが最も脂ののる時期、世界記録更新も射程距離内と言って良い」
「そりゃあ、大したもんだな。世界一ってことか」
「ああ。彼のハンマーの破壊力は現役最強だろう」
「ハンマー投げは破壊力を競うゲームじゃ無えだろ」


こんばんは、TALK-Gです。
今日は何だか色々な事があった筈なのですが、室伏(兄)選手の6投目大暴投傷害致死未遂ハンマーの衝撃で一日の記憶がうまく回復してくれません。
アテネ五輪の時はフェンスが左に寄り過ぎだろと思っていたのですが、あれは必要な措置だったのですね。
今回は選手の視界を狭めない為か、広めにサークル前が開いていましたが、それがあの惨劇を生んだと。
いや、惨劇って、何も被害は無かったのですが。
ああ、でも、トラックはかなりベコベコになったかな……
7キロを超す鉄球が、突如天から降ってきてフィールドで跳ねてるのは(そして普段何があっても動じない係員の人達が、蜘蛛の子散らす様に逃げ惑っているのは)物凄くシュールな光景だと思ったことでした。
あんな衝撃映像、槍投げの槍が計測係の人に刺さったのを見て以来だよ。
しかし、一歩間違えば大惨事、大会運営者と競技場設営者が責められてもおかしくない事件だったのでしょうが、実際に見ているともう笑うしか無かったのです。
ギャーー!!悲鳴そして大爆笑。
人間というのは案外、極度の緊張がブチ切れると、笑ってしまうものなのかも。

金メダル授与式、ぴょいんとジャンプして表彰台に上った室伏選手のお茶目さにまず、先ほどの大暴投で冷えた肝もハートウォーミング。
銅メダルの選手(トルコのアパク選手)がお父さんの看病の為に大会に来る事が出来なかったのが残念でした。本当は金・銀・銅三つとも授与式を行う予定だったのが、上記の理由により室伏選手の金メダルのみ授与する事に。
銀・銅メダルはそれぞれの選手の母国に送られ、そちらで授与式を行うそうです。
ティホン選手は非常に良い人だったなあと思います。爽やかで。
と言うか、ハンマー投げの選手は皆仲良しという感じで、とてもイイ雰囲気だったのでした。
ティホン選手と室伏選手の乗り込んだオープンカー(アルファロメオ)が随分小さく見えたのも印象に残りました。
前日のチャットイベントでファンと約束した「優勝して投げキッス」も果たしたり、「父にも拍手をお願いします」との室伏選手の言葉に、応援席にいた重信氏にも観客から拍手が贈られたり。
とにかく感動の渦であったのでした。

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あと、「エースをねらえ!」のスペシャルドラマも見ました。
お蝶夫人は相変わらず魅力的。新キャラの坊主コーチは役どころや行動の一つ一つが大変キモくてとても良かった。
川の水を口で飲めという所なんか最高です。
いつ主人公の子がラケットであのコーチを殴るかとひやひやしながら見ておりました。

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二ヶ月近くこちら(実家)に帰ってきていた姉とその娘(及び飼い犬)が帰りました。
賑やかだったのに急にがらんとなって寂しい。
娘をあやしている前で、引き攣った顔をしてエロ原稿を描いている様な妹でも、快く笑って許してくれた姉に感謝したい。その残してくれた数々のネタにも感謝したい。

そんな訳で漸くスキャナ等を自由に使える環境に戻りましたので、夏以来ペースの落ちている更新頻度を、出来るだけ早く以前の状態に戻したいと思っております。
まずはTOP絵を更新しないと。



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