GARTERGUNS’雑記帳

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ハーレムキング
2004年07月08日(木)

*アデューとパッフィー結婚後・アデュパフアデュガル*

「……と、言う訳で、アデューは何処かに旅立ってしまっていて……」
「ふむ……奴の放浪癖にも困ったものだな。ひとの事は言えんが」
「もしかしたら、わたくしと結婚した事も彼にとっては重荷になっているのかも……」
「いや、それは違う」
「え?」
「寧ろ、この国……そしてパッフィー姫と言う大きな『家』が出来たからこそ、奴は『いつでも帰って来れる』と安堵して旅に出て行くのではないか」
「家………」
「それに、『重荷』になっているなんて傍から見ていると考えられんぞ。
 お前達、相思相愛なのだろう?」
「えっ、そ、それは、はい、きっと……」
「何だ何だ、煮え切らない答えだな。それではアデューが泣くぞ。
 夫を信用できないのか?」
「そういう訳では……ないのですけれど……」
「パッフィー姫は、美貌と頭脳、優雅さと気品に強大な力、そして優しい心を兼ね備えたパフリシア王国の女王だろう。
 しかもこの私が惚れた男が選んだ妻なのだ。
 凄い事だぞこれは。もっと自信を持て」
「は、はい……何だかよく判りませんけれど、自信がついた気がしますわ」
「……よし、では行くか」
「い、行く、とは?」
「決まっている、アデューを追いかける旅に出るのだ」
「ええっ、そ、それは……国の事もありますし……」
「この平和な時代だ、玉座を守るのにはイズミが居れば事足りよう。
 それに私もアデューに会いたいのでな」
「ガルデンも……?」
「うむ。パッフィー姫の話を聞いていたら、奴のあのすっからかんな笑顔を見たくなった。あれからどれほど腕を上げたか、手合わせもしたいしな」
「けれど、アデューの迷惑になってしまうかもしれません……」
「勝手に出て行った奴の迷惑など知らん。会いたいから会いにいくのだ。姫が会いたくないと言うのなら無理強いはしないが」
「……判りました、いきます!」
「よし、それでは早く準備を!」
「はっ……はい!」


―――――

「エンジェル伝説」みたいな人物関係。
誠一郎=アデュー、良子=パッフィー、幾乃=ガルデン、みたいな(即座に脳内変換)。
しっかりものだが色恋沙汰には純情路線のパッフィーに、彼女とアデューを応援しつつ自分は愛人になろうかななどと極めて真面目に天然ボケなガルデン。
そんなハーレムの図。
「聖騎士の約束」を聞く限り望めそうに無い関係ですが、そんなアデュー総攻めがあってもいいんじゃないかと思いました。

と言うか、「私はアデューが好きだがパッフィー姫は?」「わ、わたくしも、その、す、好きですが……?」「そうか。気が合うな。何と言ってもアデューは格好いいし強いからな(何故か自慢げ)」「え、ええ……(赤面)」みたいな、そんなアホの子なガルデンと振り回されるパッフィーが書きたかったです。

話が逸れますが、TV版ごく初期のガルデンは本当にアホの子で良いですね。
喜怒哀楽がはっきりしていて、でっかい夢があって、大好きなリューや世話役にちやほやされていて、俺様最強で、しかも悩みが無さそう(あっても一晩寝たら忘れていそう)な辺りが無邪気で何とも可愛いです。たまらん。



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