GARTERGUNS’雑記帳

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漫画版終盤を読む度に思うこと
2004年03月06日(土)

ガルデン(一族)を「ヒトそして邪竜族から虐げられた一族」とする事で、単純明快勧善懲悪な筈のストーリーの読後感を(一部の者にとっては)物凄く後味悪く、しかも考えさせられるものにしてしまう作者は、ヒロイックストーリーテラーの天才だと思います。
例えその後味の悪さなどが、意図したものでなくとも。
と言うかリューナイトって、「復讐しようとすると失敗する」っていうのが多いですが、それもテーマなんでしょうか。


後、力の逆流に気付いてびっくり汗をかいているロードシュテル萌え。
そのシーンの「シュテルの力が奴に逆流していくのか」という台詞で、「シュテル」のところに「わたし」とルビが振ってあるのも萌え。一心同体かよ、熱いね!!(鼻息)
話が前後しますが、ガルデンが最後までパフの事を「姫君」という風に呼ぶのにも萌え。
その「ククク・・・そうであろう姫君よ その全てが私の力となるのだ」の後に、脳内で「わかっております 私 殿方に恥をかかせるようなことはありません」と1巻VSジャンゴー戦のパフの台詞を繋げるとガルパフっぽくて萌え。(阿呆ですか)
更に遡って「我はお前たちの主!!ひかえるがいい!!」の後に一巻のパフのスカートモロ捲れのコマを持ってきてあまつさえアイザックの「やるじゃないデンガルちゃん」を足すと何だかもう最終決戦が一気に低レベルなものと化して萌えと言うか何と言うかごめんなさいという惨状に。

それと、最後に皇帝がガルデンを捕まえて「邪竜族の面汚しめ」と言うのが謎。
皇帝にとってはあくまでも「ガルデン」=「ハーフエルフの邪竜族」だったという事か。当のガルデンにとっては「ガルデン一族」≠「邪竜族ないしヒトやエルフ」だった様ですが。
と言うか、邪竜皇帝とガルデン長の、ガルデンが裏切るまでの関係を考えると萌えてくるのは私だけですか。
何と言うか、皇帝にとっては蜜月?みたいな?(そうか?)
ガルデンがパフを「姫君」と呼ぶのに萌える様に、ア・ザカンを「ア・ザカン様」「皇帝」「あるお方」「我が主」と呼ぶ(後半二つは2巻の状況からの推測ですが)のに激しく萌えるのですが。特に「大バカのア・ザカン様」。「大バカ」なんて言葉を使うガルデンが子供っぽくて可愛い。その直後皇帝の呼び方が「ア・ザカン(呼び捨て)」「貴様」に変わるのも、ガルデンの性格の悪さが判り易くて良いですね。

性格の悪さで思い出したのですが、TV11話、魔法学校の校長ユーディスを剣を出しておきながらそれで直接攻撃せず、わざわざ魔法攻撃で倒すというのにも、ガルデンの底意地の悪さと言うか性格の歪みっぷりが垣間見れた気がして萌えでした。あの距離なら魔法より剣の方が手っ取り早いだろうに。
TV・漫画共通なら、パフをいたぶるシーンとか。手に剣を持っているのにわざわざ馬乗りになって顔を往復グーパンチ。もしくは手に電撃を掛けてのアイアンクローというかシャイニングフィンガー(ダークネスフィンガーか?)。漫画だとわざわざ鞭を持ってきてビシバシとウィッピング。それも笑いながら。
相手をいたぶる事には努力を惜しまないその姿に萌え。そんなんだから詰めが甘いとか言われるんだと思いますが。

そしてそんなガルデンだからこそ「アイザックの三騎士」に「お仕置き」される姿が更に燃えるのかも知れません。(変態か)


結論としては、従順で騙され易いガルデンも良いですが、性格の歪み切ったガルデンも良いですね、という事で。
(それが漫画版終盤を読む度に思うことなのか)



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