友人に「リューナイトの新作ラジオ番組が放送されたんで録音したけど、何かレギュラー陣は殆ど出ていなかった。でも辻谷さんが声を当てているキャラは出ていた」と90分カセットテープを9本渡され、「この中のどれかに録音されてる」という言葉を信じて黙々と一つ一つ再生したり早送りしていく なんて変にリアルな嫌な夢を見ました。 こんばんは、TALK-Gです。 今日は9年前にTVで45話が放映された日で御座います。 リアルタイムで見た頃は、綺麗な作画と爆烈丸クラスチェンジ、そしてガルデンの戦線離脱(何度目だろう)とエロエロな熱魘されシーンに手に汗を握ったものですが。 最近改めて見直してみましたら、何かね。 うっかりサルガルに目覚めそうになりまして。 済みません済みません、物投げないで下さい!痛い!!石投げないで!! 違うんです、あのね、こう、ガルデンとサルトビがね!! 天然なおばかちゃんとそれを放って置けない世話焼きみたいに見えまして! 更に言えば箱入り娘と心配性のお父さんみたいな。 何と言うか、サルトビの中ではガルデンって、常に「最強で最悪の敵」でなければいけなかったと思うんですね。 だって、村を滅ぼしたり精霊石盗ったりの悪事三昧をやらかした男が好きな人の前では頬を染めてウブな乙女になってしまうとか、そんなのだったら泣くに泣けないじゃないですか。俺の一族はこんなのに滅ぼされたのかよって。 で、少なくとも44話まではガルデンは悪人だった(そうであると思う事が出来た)のに、何か気が付いたら仲間助けてるし、その所為で血塗れになって倒れるし、その姿に感動した仲間のリューが4体一気にクラスチェンジするし、そんなこんなでサルトビにとっての「ガルデン」という人物のイメージがガラガラと崩れていってしまった訳じゃないですか。 其処からサルガル的ものの見方のスタートですよ。 今まで抱いてきたイメージと、目の前の現実とのギャップに戸惑うサルトビ。 アデューに「私は負けなかったぞ」なんて微笑むガルデンの姿にこう、「俺の知ってるお前はこんな可愛い子ちゃんじゃねえーー!!」と内心絶叫したくなったり。 熱が出てクタクタなガルデンを看病しながら「こんなヘナヘナなお前は見たくねえ!!さっさと回復して、俺が思う存分斬り掛かっていける様な根っからの悪党に戻りやがれ!!」なんて内心ハッパを掛けてみたり。 そんな複雑な思いが次第に愛(友愛や熱愛ではなく情愛)へと変わっていく訳ですわ。 「手間の掛かる子ほど情が湧く」みたいな感じで。 邪竜族との戦いを終えた後、独りでふらふら彷徨うガルデンが心配になって後をつけるサルトビ。 「曲がりなりにも俺の宿敵だった奴に、その辺の罠や行き倒れで死なれちゃあ困るから」と、一人旅に慣れていないガルデンをハラハラしながら見守るのです。 そしてやはりサルガルですから、何かこう、「こんな綺麗な子が独りで歩いてちゃあ危ないぜ、ヘッヘッヘ」とか言いながらガルデンに絡もうとする そうこうしている間にすっかりガルデン(の世話をする事)に夢中と言うか、生活の一部みたいになってしまうというか、慣れてしまう訳ですわ。 気が付けば、街でナンパされてるガルデンに「馬鹿野郎、そんなあからさまにお前の体目当ての奴の話なんか素直に聞いてんじゃねえ!!」(by 風切様)と、物陰から必死に心の中で訴えたり(ガルデンは勿論気付かないのでそのままナンパ男or女に食べ物かなんかで釣られてついていってしまう→サルトビ慌てて追いかける→ガルデンがちょっと余所見をしている間にサルトビがそのナンパ野郎を路地裏に連れ込んで簀巻きにする→「ん?あの男(or女)は何処に行ったのだ?」とか暫くはガルデンもきょろきょろしているが、やがて「まあ良いか」と忘れてしまう→サルトビ一安心)、大道芸に見入っているガルデンの財布をスッた奴から財布をスり返してガルデンに返してやったり(勿論ガルデンはその一連の事件に気付かず大道芸に夢中になっている)、無知ゆえに怪しい治安の悪い安宿に泊まろうとしているガルデンを身銭を切ってでももっとましな(それなりの値段の)宿に泊まる様に誘導したり(しつこい様だがガルデンは誘導された事に気付いていない)。 サルトビ、気分はもうすっかり一人娘の「はじめてのおつかい」を見守る父親。 そんなサルトビの密かなサポートによって快適且つ安心な旅を続けるガルデンは、 「この世界は何処も治安が良くて人も親切で犯罪に巻き込まれる事も無い、穏やかな世界だ」 とすっかり安心しきって益々気を緩め、その所為で余計にトラブルに(本人がそうと自覚していない内に)巻き込まれたり引き起こしたりする様になっていく→サルトビが更に世話を焼く羽目になる、という無限コンボの堂々巡りな珍道中。 そんなのだったら良いかなあと、ちょっと思ってしまったのです、45話で熱を出したガルデンの為に崖を上ったりあれをしたりこれをしたりする甲斐甲斐しいサルトビを見ていたら。 何かこう、サルガルと言うよりサル→ガル→(美味しいものや綺麗なものといった未知なるサムシング)な感じですが。 この後、二人がこのままこんな旅を続けるのでもよし、 「馬鹿野郎、世話焼かせるんじゃねえよ。闇の騎士ともあろうものが隙だらけじゃねえか(不埒者を切り捨てて刀の穢れを払いながら)」「サルトビ……もしかして、今までずっと傍に居てくれたのか……?(ビリビリに服を破かれたあられもない格好で地面にへたりこみながら)」みたいな感じでお互いを見詰め直すというラヴい展開に引っ張ってもよし(どんなシチュエーションだ)、結構色々発展性があると思うのですが、如何でしょうか。 誤って呪いの泉に転落して五歳児の姿になってしまったガルデンを、一日だけ傍に居て守ってあげるサルトビとか(ガルデンの側にはその一日の記憶は「子供になってサルトビと遊ぶ夢」として残る訳で、「どうしてあいつが夢に出てきたのだろう?」と不思議に思うガルデンと、それに人知れず苦笑するサルトビ。ちょっとお互いをすれ違い気味ながら意識する二人)。 欲張りにアデュガルも絡めるなら、サルトビと同じくガルデンをつけ回し、事有る毎に現れてはガルデンにコナを掛けるアデューと、そんなアデューの毒牙からガルデンを守ろうとするサルトビのアレな争いとか(ガルデンはやはり事態が良く判っていない)。 ガルデンを巡って火花を散らす男二人。 欲張りすぎ?大丈夫だって此処はモテモテ王国だから。 ……とまあ、妄想を垂れ流してまいりましたが、如何でしょうか。 サルガルほのぼのファミリーラヴ風味。 問題は、話を書けば書くほどガルデンが「世間知らずでちょっと度が過ぎるくらいの天然お馬鹿ちゃん」になってしまう事ですが。 ……いや、KURO様が日記で仰っている様に、ガルデンはそんなピュアな人であるほうが幸せで良いかも知れません。 ガルデンの幸せを考える会下っ端会員としましては。(会長はKURO様)
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